表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/179

フェイク38 トロール



レベル7に到達した事で葵と相談してサバイバー専用端末の設定を少し弄る事にした。

今までは、相手にする個体数は上限を五体に設定していたものの、モンスターのランクはFランクの俺に合わせる形でFランクのモンスターを上限に設定していたが、本来葵のランクではEランクのモンスターまで相手にする事が可能だった。葵の場合はEランク下位なので1人で複数相手にする事はきついと思うがEランクモンスターも俺と力を合わせれば単体なら十分に対応が可能だと思いEランクのモンスターまで受託できる様に変更した。

本来Fランクの俺には完全に格上のモンスターだが、葵の足を引っ張る訳にはいかない。

設定を変えた翌日の夜に早速端末に連絡が入った。


『『ピピッ』』

「凛くん、もしEランクのモンスターがいた場合は私が相手をしますね」

「それなんだけど、俺にやらせてみてくれないかな。Eランクのモンスターにどのぐらい通用するのか試してみたいんだ。それに俺が倒すことが出来れば、今後は二体を相手に出来ることになるだろ」

「わかりました。でも危ない様ならすぐに代わります。絶対に無理はしないでくださいね」

「わかったよ。約束する」


俺と凛は装備を整えてロードサイクルに跨って現場へと向かう。

俺の攻撃はEランクのモンスターに通用するだろうか?

本来であれば俺にはまだ早いが、攻撃系の5つのスキルを使える様になった今ならば攻撃力だけであれば通用するのではないかと考えている。


「そろそろですね」

「それじゃあ自転車を置いて歩こうか」

「はい」


俺と葵は自転車を降りて現場へと向かうが、まだ少し距離があるはずなのに敵影を確認する事が出来た。


「あれって、大きくないか? もしかしてあれがトロールか?」

「そうですね。あれがEランク最大の大きさを誇るモンスターのトロールです」

「葵はあれ倒したことあるの?」

「はい、何度かありますよ」


あれを倒した事があるのか。

でかい。オークもかなりの大きさだと思っていたが比較にならない程でかい。目測では恐らく四メートル近くあるんじゃないだろうか?

今までに見た事のない質量だが、俺にあれが倒せる……のか?

俺はスキルの射程距離までトロールに近づいて行く。


「アアアアアアア〜!」


こちらを認識したトロールがゴブリンともオークとも異なる雄叫びを上げ大股でこちらに向かって来た。

最初から分かっていた事だ。今の俺に簡単に倒せる敵では無い。

やってやる。

俺は、覚悟を決めてトロールに攻撃を開始する。

俺にとっての最高火力である『ライトニング』で仕留める事が出来るか?


『ライトニング』

「ア“ア”ア“ア”ア“ア”〜!」

皮膚と肉の焦げた匂いがして来て、確実にダメージを与えているのが見て取れるが、致命傷には至っていない。

デカ過ぎて命を刈り取るには足りない。


「一発じゃ仕留められないのかデカすぎる。『ライトニング』」


続けざまに二発目の『ライトニング』を放つが的が大きいのでど真ん中に命中する。

確実にトロールの動きも鈍くなり、かなりのダメージを与えている事は間違い無いが、そのままゆっくりとこちらへと向かって来ている。

俺は、距離を取るために後方へ下がりながら今度は『エクスプロージョン』を連発する。

『エクスプロージョン』の威力は『ライトニング』には劣るものの、広い範囲を爆発させるのでトロールの様な大型モンスターには相性が良く、確実にダメージを蓄積させて行く。

【読者の皆様へお願い】

是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします。

応援お願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、紹介ページにアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
[一言] ライトニング2回で狩れると思ってたわ 急にめっちゃつよくなるやん 同ランクでもトロールがタフなだけかもしれんけど
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ