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フェイク24 彼女からのお願い

「だって四つもスキルを模倣出来るんですよ。しかも私のスキルも使えるって事は入れ替え自由って事ですよね。すごすぎます」

「いや、でも今でこそ四つに増えたけどり最初は一つしか使えなかったし、威力も大幅に減衰するし回数制限も厳しいんだよ」

「最初一つで今は四つと言う事はレベルにより模倣出来るスキルの数が増えていってるって事ですよね」

「うん、そうだけど」

「それってすごすぎですよ。サバイバーのスキルはどれだけレベルが上がったとしてもイレギュラーを除くと基本固定です。それが数と種類も増えるなんてあり得ないぐらいすごい事です」

「そうかな」

「はい」


やばい、この子本気で俺の能力を褒めてくれている。今まで誰もが俺のスキルをクズスキルと断定して、まともに相手にもしてくれなかったのに、この子は本気で褒めてくれている。

初めての経験に俺の全身の血液が湧き立つ様な今迄に感じた事が無い感覚が駆け巡る。


素直に嬉しい……


やばい泣きそうだ。


「もう一つ質問です。一昨日凛くんは一人でしたが、いつも凛くんはソロなんですか?」

「うん、そうだよ。ハハ……恥ずかしい話だけど、さっきもクラスメイトが言ってたと思うけど、俺は無能者って呼ばれてて、誰からも相手にされてないからボッチなんだ」

「………信じられません。こんなに凄い能力と優しさを持った凛くんを無能力者だなんて……」

「まあ、レベル一の時は全く攻撃能力がなくてね。今レベル六なんだけどここまで上がったのはここ数ヶ月の事なんだ」

「凛くんのレベルってまだ六なんですか?」

「うん、これでも上がった方なんだけど……」

「いえ、そう言う意味ではなくてレベル六であの強さは異常です。しかもレベル六でスキルが四つと言う事は今後さらに増える可能性があると言う事ですよね」

「まあ、そうかもしれないけど、こればっかりは上がってみないと分からないんだ」

「…………凛くん。お願いがあります」

「なんでしょうか」


若葉さんが真剣な表情で俺にお願いがあると言ってきた。

俺にお願いって何だ? お金とかならあんまりないけど。


「私とパーティを組んでください。お願いします」

「へっ……………え?」


何かの間違いだろうか? 目の前の美少女が俺とパーティを組みたいと言ってきた気がする。


「ダメ……ですか?」

「ダメって何が?」

「パーティを組む事です」

「…………………」


やっぱり聞き間違いではない様だ。


「俺とパーティを組むの?」

「はい、ダメでしょうか?」

「本気で?」

「もちろんです」

「いや、でも若葉さんなら他いくらでも……」

「私は凛くんがいいんです」


これは現実なのか?

学園のアイドルが、若葉葵さんが俺とパーティを組みたい?

そんな事あるのか?

今まで誰からも相手にされず正規のパーティを一度も組んだ事の無い俺とパーティを組みたい?

俺にはこの現実が信じられない。


「ダメですか?」


若葉さんが若干上目遣いでその大きな瞳を潤ませながら聞いてきた。

こんなの断れる男子高生ってこの世の中に存在するのか?

いや、存在するはずが無い。


「ダメでは無いけど……」

「じゃあいいって事ですか?」

「いや、だけど……」


この状況で冷静にはなれないが、回らない頭で考えてみたが俺達がパーティを組むには大きな問題があった。

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のおかげで部門日間3位になる事が出来ました。2位まではかなり遠いですが目指して頑張ります。

是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分を卑下する相手を褒めちぎる姿勢、相手の情報は引き出す割に自分の情報は余り渡さない傾向、これから強くなりそうだと感じた非敵対キャラは仲間に引き込もうとする対応… どっかで見たムーブだと思…
[一言] 相手の能力や報酬の分配も確かめずにただ頼まれただけでパーティー組むのを了承するなんて意志薄弱ですね。
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