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フェイク179 連絡

今日は珍しく葵は出かけていて部屋には俺1人だ。


「凛くん、今日はちょっと用があるので行ってきますね」

「ああ、そうなんだ。どこに行くの?」

「いえ、それはちょっと……」

「まあ、行きたいところくらいいっぱいあるよね。うんわかった」


本当は葵がどこに行くのか気にはなったけど、どうも俺には言いたく無さそうだったので聞かずに送り出した。

送り出したはいいけど、1人で家にいると色々と余計な事が頭に浮かんできて良くない。

久々に1人になって気がついた。

俺にとって葵の存在がどれほど大きいのかを。

元々1人だったのに、こんな短時間1人になる事が結構辛い。


「結構、重症だな」


俺1人で勉強するはずもなくやる事が何もない。

以前は1人が気楽でボ〜ッとしている時間は何も考えなくていいので好ましかった。

それが今はそうではない。


『ピピッ』


サバイブに何かの着信があったようなので手に取って確認してみる。


「遠薙さん?」


どうやら遠薙さんからの連絡のようだ。


「凛くん元気〜? よかったら一緒に買い物行かない〜?」


これはなんの連絡なんだろうか。


「大丈夫です」


『ピピッ』


「大丈夫って、OKってこと〜」


「いえ、行けないっていう意味です」


『ピピッ』


「凛くん、ガード堅すぎ。それじゃあ今度また葵ちゃんと3人で依頼受けない? お願い〜」

「タイミングが合えばいいですよ」

「わ〜い、それじゃあBランクの依頼いってみる?」


Bランク!?


「無理です。俺も葵もEランカーですよ!?」

「私1人で受けれるやつだし大丈夫だと思うけどな〜」

「絶対無理です」


Cランクのドラゴネットでギリギリの俺にその上のBランクなんか相手にできるわけがない。いったい遠薙さんは何を考えてるんだ?


「凛くん、もっと上を目指してるんでしょ? じゃあ今体験できる1番上を見とくのも悪くないと思うよ〜。何事も経験でしょ〜。ね! 私もいるんだし〜」


たしかに遠薙さんがいてくれる状況でBランクのモンスターを体感できる機会などそうあることじゃない。俺が戦力になるとは思えないけど、今後目指すべきレベルを少しでも理解できるかもしれない。

遠薙さんの言葉を見るとむしろまたとないチャンスなんじゃないかと思えてくる。

いや、だけど俺だけで決めることはできない。


「今、葵がいないので、葵と相談して返事してもいいですか?」

「もちろんいいよ〜.葵ちゃんいないならやっぱり私とお出かけしてみない?」

「大丈夫です」

「え〜お姉さんショック〜」


遠薙さんってキャラがブレないな。

風姫っていうイメージではないけど。





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