表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/179

フェイク159話 瞬光

モブから始まる探索英雄譚のコミカライズ1話がニコニコ静画で公開されました。

無料登録で読めます。

是非読んでください。


「どうだろう。見てみるかい?」

「はい是非お願いします」


こんな機会は二度とないかもしれない。不安はあるが断るという選択肢はない。


「山沖くんの話だと威力が減衰するってことだから、負担も軽くて済むんじゃないかと思うんだよね」

「はい」

「それじゃあ、早速表に出てやってみようか」


弦之助さんに連れられて、表の通りに向かう。


「戦うわけじゃないからここでいいかな。それじゃあやってみるから山沖くんは一応構えててよ」

「はい」

「それじゃあいくよ。よく見てて。『瞬光』」


弦之助さんがスキルを発動すると、弦之助さんの身体がぼんやりと光を放っている。

次の瞬間光がぶれたと思った瞬間、俺の眼は弦之助さんの姿を見失い、次に認識した時には弦之助さんの手刀が俺の首に当てられていた。


「あ……」

「どうだい? 結構すごいだろ? これでもまだ全力じゃないよ」

「うそ……でしょ」


全く見えなかった。完全に俺の認識できる速度を超えていた。

それがまだ上があるのか?

見えない攻撃をかわせるはずはない。これがAランカー。すごすぎて理解が追いつかない。


「それじゃあ早速、模倣してみなよ」

「はい」


問題はどのスキルと換装するかだ。

現在の俺のスキルホルダーはこんな感じだが、


スキル  『フェイカー』《ウインドブレイク3》《ボルテックファイア3》《ライトニング7》《《アイスブラスト9》》《風舞5》


『アイスブラスト』は外せない。そして残りのスキルは全て、神木さんと遠薙さんというBランカーのスキル。正直どれも外し辛い。

回数的には『ライトニング』が七回なので、この中では威力が若干劣る。

だけど、今まで俺のメインスキルと言っても過言ではないスキルだ。

う〜ん、『ライトニング』か『風舞』か……

幸い『アイスブラスト』が九回使用できる。

やはり外すとすれば『ライトニング』しかないか。


「じゃあやってみます。『瞬光』」


スキルを模倣して発動した瞬間、自分の身体がうっすらと光っているのがわかる。

どうやら模倣することに成功したらしい。

試しに動いてみるが特に変化は感じられない。ダッシュしてみるがいつもと変わった様子はない。

どういうことだ?

発動したけど俺には使いこなせていないということなのか?

ステータスを確認してみる。


スキル  『フェイカー』《ウインドブレイク3》《ボルテックファイア3》《瞬光0》《《アイスブラスト9》》《風舞5》


間違いなく『ライトニング』に置き換わって『瞬光』が表示されている。

回数は0だ。使えるのは今使用している一回のみということだが、Eランカーの俺がAランカーのスキルを一度だけでも使用できるのは奇跡的なことかもしれない。

だけど、肝心の使用している『瞬光』の効果がよくわからない。

特に、体が軽いわけでも、馬力が上がった感じもしない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、紹介ページにアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
[良い点] 瞬光、これが常時使用できるようになれば、不意打ちなども防げる。将来的に何かの組織と戦う場合にも有効なスキル。今後が楽しみ。 どこかの主人公みたいに、常時使用は難しいかな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ