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フェイク158話 瞬神

HJ文庫モブから始まる探索英雄譚2をよろしくお願いします。

まだの方は是非買ってください。

そこからは、クリスティーナさんを中心に葵と三人で和やかに話すことができた。

社交辞令かもしれないがモナコにまで呼んでくれようとするぐらいだから、印象は悪くないと思う。

その間弦之助さんは、喋ることはかなわず沈黙を守っていた。


「それじゃあ、お話しはこのくらいにして、ご飯を食べにいきましょうか」

「ママ、どこかいいところある?」

「まかせといて。しっかりリサーチ済みよ」

「あ〜ご飯に行く前にひとついいかな」


あ……弦之助さんが喋った。


「なにかしら」

「山沖くんは自分よりも高ランカーのスキルも模倣できるんだよね」

「はい」

「よかったら僕のスキルを模倣してみるかい?」

「え!?」

「Aランカーのスキルといっても僕はひとつしかスキルを使えないからね。一枠ならプラスに働くと思うんだ」

「いや、でもいいんですか?」

「別に減るもんでもないし、これからも葵を護ってもらわないといけないからね。損はないと思うよ」

「それは名案です。凛くん、こう見えてもパパは『瞬神』と呼ばれていたらしいです。きっと役に立ちます」

「葵、パパは呼ばれていたんじゃないよ。今でも引退したわけじゃないんだから、呼ばれているんだ。現在進行形だよ」


Aランカーなのに使えるスキルがひとつだけなのか。ひとつで弦之助さんをAランカーたらしめるスキル。どれだけ強力なスキルなんだ?

それに『瞬神』って名前に神がついてるんだ。今までも二つ名は帝とか姫とかすごい名前を冠していたけど神。名前を聞いただけでもすごいのがわかる気がする。


「僕が瞬神と呼ばれるようになったのは、もちろんスキルに由来しているんだ」


瞬神のスキル。即発動の早撃ち系のスキルかもしくはスピード系のスキルだろうか。


「僕のスキルは『瞬光』だ。このスキルを使用すれば動きが飛躍的に向上する。もちろん身体の動きだけじゃなくて反応速度や神経伝達も向上する。簡単に言うとスキル発動中は人とは違う時間の経過を辿る。周りの全てがスローになる」

「周りの全てがスローにですか?」

「ああ、このスキルのいいところは自分自身のコントロールは平常時と同じようにできることだ。単純に敵の動きがスローに感じるだけなんだ。ちなみに敵の放出系スキルも発動後に十分避けることが可能になる」


放出系スキルを回避可能に?

一体どれほどのスピードアップなんだ?

仮に自分の動きが2倍速になったとしても放出系スキルを回避する事は出来ないと思う。と言う事はそれよりもかなり向上すると言うことか。


「僕に使いこなせるでしょうか?」

「このスキルのデメリットはひとつだけだ。速度が増すかわりにそれだけ身体への負担が増える。特に筋肉系へのダメージが増すからそれに耐えうる肉体を作る必要がある。僕も最初は苦労したよ。数日動けなくなるのはざらだったな〜」


数日動けなくなるのはざら……

そもそも俺は肉体派ではない。弦之助さんが苦戦したスキルを俺が使いこなすことができるのか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんか主人公が、大幅にパワーアップする分岐点かも!
[一言] まぁ劣化する分デメリットも軽減するのかな?
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