フェイク155話 Aランカー
HJ文庫 モブから始まる探索英雄譚2が発売されてから1週間経過したので、サバイバーの投稿も始めていきたいと思います。
モブから2も是非買ってください!
よろしくお願いします。
「もちろんだよ。だから今も可憐だっていう話じゃないか」
「そう、それならいいけど」
「失礼ですが、クリスティーナさんは高ランカーなんですか?」
「高ランカーと言えるかどうかはわからないけどBランカーよ」
「Bランカーですか!?」
思った通りクリスティーナさんは高ランカーだった。しかもBランカー。神木さんや遠薙さんと同じランク。すごい。
「それじゃあ、もしかしてパートナーの弦之助さんも」
「ああ、僕は一応Aランカーだよ」
「Aランカー……」
弦之助さんがAランカー……
Aランカーなんか初めて見た。
Bランカーでもそうそうお目にかかることはないのにAランカーとは……
サバイバーには最上位にSランカーというのがあるにはあるが、それこそ国宝級。ひとつの国家に数えるほどしか存在していないはずだ。
通常のサバイバーとして活動している者の中では、実質最強と言っても過言ではない存在。それがAランカー。
「パパはママのおかげでAランカーへと登り詰めることができたそうです」
「葵……」
「そうなの。弦之助はかなり抜けてるところがあるから私がフォローしてあげたのよ」
「反論はできないな。だけどまぐれでAランカーになったわけではないよ」
「私たちもそれなりに修羅場を潜ってきてるからソロは心配だったのよ。それが凛くんがパートナーになってくれたから安心しちゃった。それに葵が毎日のように凛くんのことを報告してくれるから初めて会った気がしないのよ」
以前葵から報告しているとは聞いたけどほぼ毎日。一体何をそんなに報告しているんだ!?
「山沖くんは今Eランカーなんだよね。詳しいことは聞いていないけどCランクのモンスターまで倒したそうだね。葵のことは頼んだよ」
「はい」
「凛くん、聞いてた通りの感じね。ちょっと昔のパパに似てる。あなたきっと強くなるわ」
「そうですかね」
「葵が選んだ人だから間違いはないと思うけど。多少心配はあるの。不躾だけど、葵の安全にもかかわることだから、葵からはスキルの事聞いてないんだけど、凛くんの能力のこと聞いても大丈夫かしら」
「ママ!」
「葵、大丈夫。クリスティーナさんもちろんです」
クリスティーナさんの心配はもっともだ。
大事な娘さんのパートナーがどこの馬の骨ともわからないんじゃ心配で当然だろう。
せめてスキルのことを知ってもらっていた方が俺も気が楽だ。
「俺のスキルなんですけど『フェイカー』という能力です。レベルの上昇と共に他のサバイバーのスキルを模倣できるようになります。今は5つのスキルを使えますが、模倣したスキルは劣化して威力も回数も減衰します。ただ、エラーが起きたみたいで……」
俺は二人に自分の能力、そしてエラーにより『アイスブラスト』が使えるようになったことを伝えた。
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