フェイク133 救援要請
特報!!
モブから発売から1週間が経ちましたが、なんと重版!そして続刊!が決定しました!!
何度も最初の1週間が勝負と書きましたが本当に1週間で決まりました!! やりました!!
買ってくれた方、本当にありがとうございます。あなたのおかげで続刊です!!
モブから始まる探索英雄譚2が出ます。
まだ購入してない方は是非1巻を購入して2巻に備えてください! 重版するので店頭在庫もいっぱいあります!
是非購入お願いします!
重版、続刊決定のイラストに差し替えていますので、下部のイラストを是非見てタップしてください!!
「なんでこんなにいるんだよ。『ライトニング』」
山から降りてきたゴブリンの集団は、先程までのゴブリンとは違い、初めから散開している。
明らかにこちらを警戒しているので、まとめて倒す事ができない。
葵がいるので問題ないとは思うが、俺のスキルの使用残数が心許ない。
こんな時にスキルを上位のスキルに換装した事が、影響してしまっている。
アイスジャベリンでは、ゴブリンとはいえ急所に直撃させなければ一撃で倒すことはできないので、装備のない今は、かなり注意が必要となる。
一番まずいのは、葵が一斉に襲い掛かられる事なので、ゴブリンと対峙しながら、葵への意識も常時割いておく。
「『エクスプロージョン』数がいても所詮はゴブリンです」
さすが葵は冷静だ。
『ライトニング』
残念ながら『ウィンドブレイク』を活かせる状況にはないので一体ずつ確実に倒していく。
既に半分は倒したが、それでもあと五体もいる。
「葵、大丈夫?」
「はい、私は問題ありません」
葵と背中合わせになり、ゴブリンの動作に神経をとがらせるが、幸いなことにゴブリンが連携をとって攻撃してくることは無かったので、どうやら『ライトニング』を撃ち尽くす前に倒し切る事ができそうだ。
「ギャギャギャギャ」
今の声は一体……
明らかに今戦っているモンスターよりも遠い距離から聞こえてきた。
まさかとは思うが、まだいるのか?
「凛くん、また山からゴブリンの声が……群れはこれだけでは無かったのかもしれません」
やはり、葵も同じ意見か。普通に考えてそれしか思いつかない。
可能性として今と同数、もしかするとそれ以上のゴブリンが現れるかもしれない。
「葵、今すぐ救援要請を送って逃げよう!」
「逃げるんですか?」
「これ以上の数は俺がやばい。いくらゴブリンでも葵一人じゃ無理だ」
「わかりました」
「俺が時間を稼ぐから、葵はその間に救援要請を送って」
「はい」
俺が最下層のサバイバーとして一年やってきて学んだこと。自分の力を客観的に見ること。そしてゴブリンを侮らないこと。
俺は一年間手伝いだが、ゴブリンを相手にしてきた。なのでゴブリンの強さは俺の身体に刻み込まれているといっても過言ではない。
世間一般では最下位のザコモンスターとして名高いゴブリンだが、俺の認識は全く違う。単体であっても人を超える能力を持つモンスター。それがゴブリンだ。
俺のスキル残数はそれほど多くはない。
もし俺がスキルを使い果たしてしまえば、葵一人になってしまう。
スキルを使い果たした俺は、平均以下の高校生でしかない。
素手では、どうあがいても肉壁にすらなれないだろう。
なら、選択は一つしかない。
まだ俺が役に立てるうちに是が非でもこの場から逃げ切る。
『風舞』
俺はゴブリンの数を減らしながら注意を引き時間を稼ぐ。
店頭で文庫版を買ってくれている方が多いようですが、電子版もじわじわと順位が上がってきました!!
本当にありがとうございます。
筆者は昨日重版と続刊の連絡をもらい、小躍りしました!! やりました!! 応援して買ってくれた方本当にありがとう!!
まだの方は是非買ってください。いっぱい売れると3巻も出ます。





