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フェイク131 群

皆さんのおかげで、モブから始まる探索英雄譚1が各社売上ランキングで恋愛小説に混じって密かにランクインしています。

筆者の想像を超えた反響に感謝しかありません。

今週もランキング入りするためにも、まだの方は是非購入をお願いします!

「葵、こっちであってるよね」

「そうですね」


動物園のあるエリアはもともと住宅が多いエリアではないが、目的地に近づくにつれてどんどん民家が少なくなってきた。ほぼこの先は遮蔽物のないオープンスペースと山しか無い。

普段あまり経験する事の無いフィールドだ。


「凛くん、あれじゃないでしょうか?」


俺の目にも小さな点として認識できるが、たしかに動いているようにも見える。


「たぶんあれかな。ここからは、慎重に進もう」


遮蔽物がないので相手からも認識されやすいのでいつも以上に注意を払いながら近づいていく。

最初点にしか見えなかったモンスターが、はっきりと確認できてきた。


「ゴブリンか……だけど数が多すぎないか?」


最初点にしか見えなかったので、数まではわからなかった。

だけど今ははっきりと見える。

ゴブリンの数がどう見ても十を超えている。

今まで二人で戦ってきたモンスターの最大数の倍近い。

最弱のゴブリンとはいえ数が十を超えているのは、普通に考えておかしい。


「凛くん、おそらくですが、依頼後に山から降りてきたのかもしれません」


モンスターの依頼は衛星で自動に確認されて、サバイバーへと配信される。

つまり、上空から認識されていなければ、依頼とはならない。

市街地であれば、道路が上空から確認出来ないような遮蔽物はそれほど多くは無いが、ここには山がある。

山の中に潜んでいるモンスターを感知する事は難しい。


「しかたがない。順番に倒していくしかないな」

「はい」

「俺に試したい事があるから、最初はまかせてもらえるかな」

「もちろんです」


敵の数が多いので新しいスキルを使用するのにちょうどいい機会だ。

スキルを発動するまでは、気づかれないように進みたいところだが、ここには遮るものがないので、当然モンスターにもこちらの所在は丸見えだ。

明らかに、こちらの存在に気がついた個体が奇声を上げて騒ぎ出しているので、全てのゴブリンがこちらに気がつくのも時間の問題だろう。

オリジナルのスキルは遥か上空までも届いていたが、俺の『フェイカー』によって模倣されたスキルの射程距離がどの程度劣化しているのかわからないので、もう少し近づいてから発動したい。

そんなこちらの意図など嘲笑うかの如く、ゴブリンの一体がこちらに向けて駆け出してきた。


「気が早いんだよ。『ライトニング』」


向かってくるゴブリンに向け雷を放ち消滅へと誘う。

当然『ライトニング』の発動と同時に全てのゴブリンがこちらを向き、一斉に襲いかかるために、俺を目指して走り出した。


「グギャギャ」 「グアァアァ」 「ギャギャヒャギャ」


九体のゴブリンが群れで向かってくる様は恐怖の対象でしかないが、俺には新しいスキルがある。


「さっそくで悪いけど、消えてくれ! 『ウィンドブレイク』」

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