表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
125/179

フェイク125 風を操る者

モブから始まる探索英雄譚1 は今週木曜日発売です! 

よろしくお願いします。

スピードと高度を上げた三体を倒すには、どうにかしてスキルを直撃させ落とすしかない。

敵の攻撃に注意を払いながら上空の敵へとスキルを放つ。


「当たれよ!『ボルテックファイア』」


炎雷が一直線に上空のハーピーに向けて飛んでいくが、直線的な軌道が読まれてあっさりと躱されてしまった。

やはり単発で上空の敵に当てるのは難易度が高すぎる。


「追い込んでしとめましょう。わたしが『ウィンドカッター』で誘導するので、凛くんがしとめてください」

「わかった」


葵がハーピーの一体に向けて『ウィンドカッター』を連発して右方向へと誘導していく。

他の二体の攻撃は俺が『エクスプロージョン』で防ぎながらスキルを放つタイミングを図る。


「今だ!『ボルテックファイア』」


今日二発目の炎雷はハーピーの頭部を捉える事に成功して、頭部を失ったハーピーは地面に落ちる事なくその場で消え去った。

これであと二体。

仲間が消滅したのを確認したハーピー二体は、攻勢を強め交互に羽根を放ってくる。


『エクスプロージョン』


これはかなりまずい。

俺の『エクスプロージョン』の使用上限が近づいてきた。

葵のスキルを発動する時間を稼ぐためには、俺がハーピーの攻撃を防ぐ必要があるが、このままではそれも出来なくなってしまう。

徐々に追い詰められてきている状況に焦りを感じてしまう。


「凛く〜ん、葵ちゃ〜ん、初見でハーピー三体を倒しただけでも大したものだと思うけど、そろそろキツイんじゃない?」

「遠薙さん、全く問題ありませんので、そのまま見ておいてください」

「凛くん、葵ちゃんはこう言ってるけど?」


葵はまだ余裕があるのかもしれないが、スキル的に俺が手詰まりなのはどうしようも無い事実だ。

今一番大事なのは、モンスターを倒し、俺たちも無傷で帰る事だ。


「遠薙さん、助けてもらっていいですか?」

「もちろんよ♪」

「凛くん!」

「葵じゃなくて俺の問題なんだ。俺じゃ残りの二体を倒せない」

「大丈夫です。わたしが倒します」

「葵、ごめん」

「凛くん……わかりました」

「じゃあ、チャチャッと片付けてしまいましょうか。終わったら凛くんともお話ししたいし〜」


遠薙さんは、戦闘中とは思えない緊張感のない感じで、俺たちの方へゆっくりと歩いてくる。

まあBランカーの遠薙さんにとっては、空中にいたとしてもEランクのハーピーなどとるに足りない相手なのかもしれない。


「くるくる動き回ってめんどくさいわね。一度に済ませちゃうから〜『ウィンドブレイク』」


遠薙さんがスキルを発動した瞬間、それまで上空を高速で旋回していたハーピーが二体ともに動きを止めて落ちた。


「あ……」


遠薙さんのスキルが発動したのはわかったが、なにがどうなってハーピーが落ちたのか俺には全くわからなかった。

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で筆者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、紹介ページにアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
[良い点] 少し展開が進んだところが良かった。 [気になる点] タイトルのSランクまでの道のりが、まだまだ遠いのが気になります。もう少し早く強くなるのを期待してました。 馬鹿にしていた他の人達にぶっ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ