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フェイク100 灰塵に帰す

学年末テストが終わったので葵と一緒に帰ることにするが、さすがに身体が重い。


「凛くん今回のテストはどうでしたか?」

「前回よりは手応えがあるけど、周りは結構苦戦してたみたい。多分本田とかは……」

「あの方は、そもそも勉強はどうなのでしょうか?」

「俺もよく知らないんだけど、あんまり得意そうには見えないな」


葵の怒りが収まったわけではないが、俺に謝ってきたことは知っているので、本田は完全に葵に認識はされている。


「凛くん、今日は帰ったらしっかり寝ましょうね」

「ああ、そうさせてもらうよ」


さすがに今日はサバイバーの依頼は受けれない。

今の状態で受けてしまったら大惨事を招きかねない。

部屋に着くと、睡魔が襲ってきてお昼ご飯を食べる前に眠ってしまった。


「う、う〜ん」


眠い……今何時だ? 

俺はサバイブに目をやるが、時刻は既に二十二時となっていた。

九時間以上寝ていたことになるな。


「凛くんお目覚めですか? よく眠られてましたね」

「葵……葵は眠らなかったのか?」

「いえ四時間ほど眠りましたので、スッキリしてますよ」


四時間でスッキリか。俺は九時間以上寝てもまだ眠いのにやっぱり葵は俺とはかなり違う。


「それじゃあご飯にしましょう。お昼ご飯も食べてませんし、しっかり食べてくださいね」

「ありがとう」


学年末テストを終えた翌日からは、またサバイバーとしての活動を再開したが、依頼がすぐに舞い込んできた。

やはり、巷にはモンスターが頻出しているようだ。

学校の授業も午前中授業となり、あと少しで春休みになるので、またモンスター狩りに集中できる。

そして、学年末テストが徐々に返ってきたが、苦戦した一教科を除き、前回よりもいい点を取れている。今のところ平均で八五点を超えている。


「マジか〜。やっぱり今回のテストは難しかったんだな〜。前回の方が良かったな」

「そうだよね〜。私もだよ。新城くんが悪いんならみんな悪いんじゃない?」

「だよな〜ハハハ」


どうやら先日のことば通り新城は苦戦しているらしい。

本田は……無言でテストを凝視しているが明らかに生気が無く、目もうつろだ。

あれはやばいな……

いつもの大きめの態度は微塵も感じられず、聞かなくてもテストの点が想像できる。

どうやら本田はテストが苦手だったらしい。

そして二日後全てのテストが帰ってきてその翌日順位も発表になった。

俺の最終平均は八十七点で順位は過去最高を大幅に更新して二十一位だった。


「あ〜順位が落ちた〜! 四十三位だった。やばいな〜」

「え〜でも四十三位でもすごくない? さすが新城くんだよ〜」

「そうかな? まあ今回は舐めて手を抜いたしこんなものかな。次回はもう少し真面目にやったほうがいいか〜」


新城は四十三位か。勝った! 別に勝負をしていたわけでもないし、俺の成績を新城に見せびらかすわけでもないけど俺は新城に勝った。人知れず心の中でガッツポーズをとってしまった。

そして葵との約束を果たすことができてよかった。

葵のおかげで俺は成績でも限界突破する事ができたようだ。

そして本田は灰になっていた。

どうやら試験期間中に見たあの姿は見間違いではなかったようだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 新城が噛ませかと思ったらそれ以上に本田が…
[一言] 祝100話 おめでとう御座います!
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