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拝啓 大天使様 天使の俺はクラスの小悪魔に堕とされました。

作者: 嗤う黒猫

 2作目です。今回の作品は設定はなかなかいいと思うのですが、文章が拙くどうしてもうまく表現できませんでした。

 アドバイス、感想等ございましたら、是非コメント欄にてお願い致します。

 暇つぶしにでも読んでくだされば幸いです。

天野(あまの)いるか!」

「はーい。どうしたんですか先輩?」

「いや、下界に妙な反応があってな。」


 自分でも探しみてると、少しだけ本当に少しだけ変な感じがする。たらこと明太子の違いくらい。いや、それだと結構違うか。んー…


「天野!天野!聞いているのか!」

「すいません。考え事してました。」

「ったく。下界に調査に出向いてくれないか。俺は神様に呼ばれててね。」


 あー先輩もそろそろ昇進する時期か。俺も追いつきてきたかと思ったんだけど。なかなか越せるもんじゃないか。


「わかりました。下界で少し調査に行ってきます。もしもの場合は?」

「天界の法律により処罰を許そう。」

「全力を尽くします。」


 これが10年前の話。今では俺も高校生になっていた。監視対象もすくすくと育ち今では立派な女子高生になっていた。時系列がおかしいって?それは安心してくれ、天界で察知した時点で、彼女が生まれて6年経っていた。だからしっかり飛び級とかしてるわけじゃないのさ。


 さて、過去の話はここで終わろう。今回の話の主人公は俺、天野詩人(あまのしと)。現在俺は高校初日の登校日。つまり、自己紹介について頭を抱えていた。


「おい、天野大丈夫か?」

「あぁ…なんだ悠二か。いや、今日の自己紹介どうしようかなと。」

「そんなのちょいちょいっとやればいいでしょ。」


 出たよリア充。コイツは二子悠二(ふたこゆうじ)。下界で最初にできた友達。監視対象と仲が良く近づくために利用したのだが、なかなか話が合うので友達になった。


「悠二、詩人くん。二人また2人と同じクラスだなんて、今年もよろしくね。」

「おぅ、よろしく。」


 コイツが噂の観察対象の七瀬愛(ななせちか)。実はこの10年間一緒に過ごしてきてわかったことがある。めちゃくちゃタイプなのだ。顔は言わずもがな、クラスどころか学年の一番人気になっている彼女のことだ、すごくいいのは当たり前である。甘栗色の長い髪に身長は160cmギリギリないかなくらいの高さ。ちょうど並んだ時に頭一つ分だけ差があることがポイント。体つきの方だが、胸はない。いや、ないは語弊があった。確かに存在はしている。だがしかし、その存在はすごく小さいのだ。俗に言う貧乳というやつだ。実は天界では貧乳はいない。こんな小話も加えながら話したが、とにかくむちゃくちゃ可愛いのだ。ついで言っておく性格は小悪魔なところがある。


「そういえば、俺たち何回同じクラスになった?」

「6回連続だ。」


 疑問に答えたのは俺。そう、6回も連続で同じクラスなど普通はありえない。これは天使だけが持つ力“奇跡”を用いて確率操作を行なった結果である。


「なんだか運命感じちゃうね。詩人くん。」


 ほら出た小悪魔、上目遣いでちょっと笑ったような顔でこっち見てる…ヤベェ、破壊力が高すぎます。

 だがこちらとて10年間付き合ってきたノリだ。返しも簡単に…簡単に………できるかァァァアアア!あっちは天使やぞ、俺より尊い存在に簡単に返事できてたまるか!


「ほんと、七瀬は詩人のことが好きだよね。」

「ちっ…違うし。ただ、その…可愛いから…」


 え?何?もう一回言って、難聴系主人公じゃないけど今一人で悶えてて聞いてなかったから。


「もう!なんでもない!」

「天野、お前心の声ダダ漏れだぞ。」

「え!嘘今の聞かれてた!どこから!」

「え?何?もう一回言って〜あたりから?」


 どうやら悶えてた部分は漏れてなかったようだ。漏れてたら人権が危なかった。

 俺たちが教室に入ると同時にチャイムがなる。どうやらホームルームが始まるようだ。指定された席に座り、あたりを見る。

 あ、悠二と七瀬席近い…そりゃそうか。俺は名前がアからはじまる約束された一番ですものね。


「はい、これからこのクラスを持つ青井優香と言います。3年間メンバーは変わらずに学年だけが上がるので、このクラスのメンバーを大切にしてください。」


 この学校は3年間クラスのメンバーが一切変わらない珍しい学校である。それゆえ、一度だけ確率操作をするだけで済むので楽だったのだ。


「それじゃあまずは簡単に自己紹介から。名前と、好きなもの、それと入りたい部活、他にもあれば自由に行ってください。それじゃあ天野くんから。」


 やっぱり1番最初…だから嫌なんだ。自己紹介なんて。

 ゆっくりと立ち上がり、顔を上げるみんなを見渡せるように後ろを向く。


「天野詩人です。好きなことは…音楽をすることです。最近はギターに手を出そうかと考えています。入りたい部活は軽音楽部、えーっと…3年間楽しいクラスにしていきたいです。よろしくお願いします。」


 頭を下げて座る。んー拍手の量的に失敗したか。やばいな。どうしよう。スタート最悪だ。ため息ができそうなったその時だった。俺はこんな囁き声を耳にした。

 「やばい…かっこいい…」「惚れそう…」なんて声を…これは逆にキタのでは?俺の自己紹介に好印象すぎて声が出ないのでは…

 ちなみに、天野はこんな勘違いをしているが、実際は後ろの席の人がイケメンくんのことである。無論、天使である天野詩人の顔は整ってはいる。ただし、それはかっこいいの部類ではない。可愛い方の整っているである。

 その後も自己紹介が続き、入学式を終えた後のことだった。


「詩人くん…ちょっときて。」

「え?あぁいいけど…」


 俺は言われるがままに七瀬について行った。連れてこられた場所が体育館裏であると気づいた時、俺はついに言われてしまった。


「好きです。天野詩人くん。付き合ってください。」

「はい?」


 俺は訳がわからないまま、とりあえず聞き返した。


「だから、あなたが好きです…付き合って下さい…」


 顔が赤く染まり、制服の袖で顔を隠しながらだんだん声が小さくなっていく。


「つまり、俺と付き合いたいってこと…」


 小さく頷く七瀬。その間も顔を隠しながら目線だけはこっちを向いている。

 そもそも俺は天使である。人と交わることはできないので、付き合うことはできない。だが…


「…ダメ?」

「いえ、付き合って下さい。」


 こんな上目使いで、迫られたら誰だってOKしてしまいやろ。すいません。天界にいる先輩。俺は堕とされてしまいました。


 こうして、俺は七瀬愛と付き合うことになったのだが、たくさんの事件に巻き込まれていくのだがそれはまた別のお話。

 人気があれば連載してもいいような設定ではあると思うのですが、どうでしょうか。ここをこうしたらいいよ、などのアドバイス等ありました。是非コメント欄にお願い致します。

(割と切実に…なかなか上達しないもので…)

 急展開になっているのは少し時間の問題がありまして、もう少し考えても良かったのですが、短めにまとめられる天野くん活躍シーンが出て来ず…何かあればお願いします。

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