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第1話「ニートには時間と夢があるんだよ!」9
駄菓子屋に監禁されたバニラの魔女とカスタードの魔女。彼女たちを囲う檻は半端な力では突破できない。なぜならばお好み焼きという恐るべき誘惑を秘めた食べ物が焼かれているからだ。
バニラの魔女は横になりながら食べる暴挙だし、カスタードの魔女は何やら駄菓子の禁断配合実験をお好み焼きに施している。
度を超えたものではない。
バニラが這いつくばって食べるのは、よりよくお好み焼きを観察しようとしているからだ。横着でこんな食べ方をしているのなら、拳骨がとっくに落ちている。
カスタードは純粋に、手持ちの資金の中でやりくりしつつ美味しさを追求しようとしている。
大茶は……そんな二人の魔女を止めなかった。




