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第1話「ニートには夢と希望があるんだよ!」5

情状酌量の余地とかで奉仕活動が言い渡された。バニラの魔女の命令である。彼女は裁判の最高意思であり、本空間における大茶の上位存在たるママ母なのだ。抵抗は無意味だ。


「大茶、大変だぞ。自転車が何者かによって薙ぎ倒されている!悪い魔女の仕業だ」

「風使いなのだろうな、その悪い魔女は」


バニラの魔女とカスタードの魔女の目付きの中で、大茶は倒された自転車を起こしあげる。ついでにゴミを拾ってゴミ箱に入れた。スチール缶だった。


「大茶ちゃんが真人間に……」

「私たちの息子も立派になった……」


周囲に誰もいないわけではない。大茶は半分くらいの人間から白い目で見られていた。今は平日昼間、外勤の人間が行き交う賑やかな時間だ。


姉のシロアンは勝手にどこかへ消えた。

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