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不思議

作者: 黎明

人の行動を不思議に思ったことはないか。

何故じゃがいもにマヨネーズをかけるのか。

何故いつもギリギリに教室に入ってくるのか。

何故つつじの花の蜜を吸うのか。


他にも不思議な行動はあるだろう。

彼らは何故そんな行動を取るのだろうか。


人間は常に選択肢の中で生きている。

家に帰りお風呂にするか、ご飯にするか、直ぐに寝るか、もう一度出かけるか。

面白いのは多くの選択肢の中から一つを選ぶ時だ。


誰もが常に選択している。

それは同じだ。

しかし常に同じ選択肢を取り続ける人間はいない。

この選択の差違がいわゆる個性である。


例えばこんな選択肢があったとしよう。


今日の夕食をハンバーグにするか、カレーライスにするか。


私はハンバーグを選ぶだろう。

理由はカレーのこびり付いた鍋を洗うのが面倒だからだ。

単純だが私の中では大きな判断材料になる。


夕食のような小さな事ではなくもっと大きなことの場合はどうだろうか。


相手を殺さないと自分の大切な人が殺されてしまうとき相手を殺すか、大切な人を見殺しにするか。


こんな事を普段から考えている人はどこかネジの外れた人間だとは思うが実際に起こりうる可能性はある。


もし自分がそんな場面に遭遇してしまったら咄嗟に動くことが出来ず大切な人を見殺しにしてしまうだろう。


理由はどちらかを選択するには判断材料が足りないからだ。

ほんの一瞬の間に選択できるほど人を殺す状況にも人が殺される状況にも立ち会ったことがない。


もしカレーライスなら作ろうと思った時点で洗い物が面倒だと直ぐに気がつくことが出来る。



己の過去の経験が選択肢から一つを選ぶ判断材料になるのだ。


すなわち己の過去が今の自分を作っているのだ。


じゃがいもにマヨネーズをかけるのはそれが美味いと知っているから。

ギリギリで教室に入ってくるのはできるだけ家で寝ていられるように見つけた手段だから。

つつじの蜜を吸っているのは道端に生えてるのは汚いだとかそんなことよりあの自然な甘みが忘れられないから。


理解できない人の行動もあるだろう。

そんな時は何故そんな選択をしたのかその人のことを考えてみて欲しい。

きっと視野が広がるはずだ。




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