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折り返し ②

主人公はPAOだな


そう思っていた時期が僕にもありました!


主人公が誰かは話が終わってから考えようね(^_^.)


前回途中からですが、会話だけで進行中です

誰の発言かが分からない部分多数

そういう箇所はなんとなくのイメージで読み進めていってください

※一応、一人称が男は僕、オレ。女は私になっています

「なんだよ? 改まって」

「みんなと旅しててずっと疑問に思ってたことがあるんだ」

「何?」

「なんかGLOってこの3年ずっと無理してたんじゃないか?」

「無理? そんなの全くしてないな」

「そうかぁ? だってGLO、元の世界にいたときと比べてずいぶん人が変わったっていうか、やさぐれたっていうか、みんなとわざと距離を置いてたような気がしたんだけど」

「なんだそんなことか。ふん、人はみんな変わるもんさ。やさぐれたっていうのは、賭場に通ったり酒を飲んだくれてたことを言ってるのかもしれないが、僕の職業は博徒だからな。そりゃ博打もするし酒も飲むさ。黒魔導士のHDKが魔法を使うのと同じだ。あと、みんなと距離を置いてたのは元の世界にいたときからだからな。ま、厳密に言えば距離を置いてたんじゃない。僕とみんなとの間に勝手に距離があっただけで、僕は知らん。以上、文句ある?」

「いや、ふつうにしてたんなら良いんだ。特に文句もヘチマもねえよ。ただ、何か思惑とかあってやってんのかと勘繰っちゃっただけだから」

「ま、1つだけ白状するなら、博打と酒は演技っていうか、僕の中での1つの賭けだった」

「賭け?」

「そう、賭けさ。この辛くも楽しい旅路の中で、誰かがみんなを救うことよりも【いま】を選んでしまう可能性も捨て切れなかったからな。途中で ≪セーブ≫ されたらもう終わりだ。だから僕は博打と酒に手を出して、事あるごとにみんなに言ってやったのさ。僕が博打したり酒を飲んでるのは ≪リセット≫ でいまの時間が消えるって分かってるからだ。僕はアル中としての人生を送るつもりは毛頭ないから絶対 ≪セーブ≫ だけはするなよってね。ま、半分冗談のように言ってたわけだが」

「なんだよ、あれ半分本気で言ってたのか? オレはそのまま全部冗談かと思ってたんだけど」

「悪かったな。半分本気だったんだ。≪セーブ≫ をしないための縛りが過去に死んでしまった同級生の命だけだと間違いが起きかねないと思ったから、そこにまだ生きている人間の、つまり僕の命もベットしたつもりだったんだよ。そのための酒と博打、今生にもう先がないように見せるための演技だったわけさ。ま、演技っつっても実際に酒は飲んでたし博打はしてたんだがな。ちなみにこのことは誰にも言う必要はない」

「はは、GLOもバカだなぁ。そういうのはみんなに好かれてるヤツがやらなきゃ意味ねえんだぞ? PAOのような人気者がやるならまだ分かるが、GLOがやってもなぁ」

「ふ、さすがDCO。言うことが手厳しいな。そんなこと知ってたさ。だから賭けだって言ったじゃないか。僕の命が ≪セーブ≫ 禁止の一助になるか、ならないか、ってな。おかげで、いまは賭けに勝った気分だよ」

「へへ、GLOがそんな脅ししなくたって、誰も ≪セーブ≫ なんてしなかったと思うぜ? それこそ賭けてもいいってもんよ」

「ふん、いいんだ。ただの自己満さ。ああ、でもここで僕が ≪リセット≫ して改めて旅に出ればその賭けも成立するな」

「おおっとよせよ。もう1度同じ修業を繰り返すなんて嫌だぜ。それに、なんでも賭けの対象にするってのも良くないぜ」

「大丈夫、≪リセット≫ するのが僕なら2度目だと認識しているのも僕だけで、DCOにとっては結局初めての修業になるんだから。あと、賭けてもいいって言い出したのはDCOなんだがな。ま、いいさ。いまのは冗談だよ」

「ふう、あんまヒヤヒヤさせんなよ。ああ!? お酒ぇ!」

「うん、賭けに勝った記念に、自分へのご褒美だ」

「おう、ところでお酒って美味いのか?」

「飲んでみるか?」

「おう」

「ふふ、ダメだよ。DCOにだけは明日があるんだから。僕達に明日はないがな」

「そう固いこと言うなよぉ。≪リセット≫ するのは明後日に延期さ。いやぁ、いつ使っても同じ時に戻れるっていうのは素晴らしいことだね」

「まったく、調子が良いんだから。僕が1人で酒飲んでたときには説教くれたこともあったくせに」

「ん? そんなことあったっけ? もう忘れちゃったよ」

「うん、忘れるってのもときには大事なことだと思うよ。それに、そうだな。みんながまだ生きてたときにいつでも戻れるってのは、間違いなく最高だよ」




「おう、PAO、そこの勇者してるPAO!」

「なんだよ。って、DCO、まさかお酒飲んでる?」

「ああ? 酒だぁ? そんなもん飲んでねえよ。ただちょっと陽気になれるお水を飲んでるだけさ。それよりPAOいつまで女子とくっちゃべってんだよ。ちょっとこっち来いよ」

「しょうがないなぁ」

「よしよし、こっちゃ来いこっちゃ来い。おう、HDK、MJK、MHK、NBKはどうすんだ? 来ねえのか?」

「「「「しょうがないなぁ」」」」

「~ッ、お前らホントPAOのこと好きだよな」

「「「「へへ~、そうだよ」」」」」

「お前らも仲良いな!?」

「「「「そんなこと・・・・・・ある(ない)よ!」」」」

「「「あー! NBKってそうなんだ私達のこと嫌いだったんだ?」」」

「違うよ、謙遜しただけだってば!」

「やれやれ、PAOも大変そうだな」

「え? 何が?」

「は? お前もしかして鈍感なのか? 鈍感系なのか? じゃねえな。お前、日本語は分かるか?」

「何言ってんだGLO。分かるに決まってんじゃん」

「だって女子共はPAOのことが好きだって直接言ってんだぜ。じゃあなにか? PAOとしてはもう誰を選ぶかっていうのは決まってるわけ? それともあれか? 噂のハーレムってヤツなのか?」

「ん? 何言ってんだよ。オレもみんなのことが好きだし、それで終わりじゃん」

「み・ん・な?」

「そう、HDKのこともMJKのこともMHKのこともNBKのことも、もちろんDCOとGLOのことも好きだよ」

「ああ、分かった分かった。PAOは勝手にモテててくれ」

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