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愛しき殺し屋  作者: 海華
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水に濡れ折れた心

まだまだ未熟な作品です。

表現の仕方や文章の作り方など下手な所が多々あると思います。

できるだけ内容だけはしっかりしたものを書きたいと日々努力していきますので、よろしくお願いします。

最後までお付き合いしていただけると、嬉しいです。

土砂降りの雨が街を包み込み、黒く光るアスファルトにネオンが映り滲んで見えた。

体が重い。

体は川の水で濡れ、履いているヒールは片方だけがかかとが折れて、不恰好に足を引きずりながら歩いていた。

私は自殺した……はずだった……だけど今こうして生きている。

人間っていう生き物は本能的に生きようという力が強い生き物らしい。

川に飛び込んで、一瞬かなり深い所まで沈んだような気がした、このまま静かに死んでいけるって思ってたのに……だけど息が苦しくて、想像を超える苦しさに自然と体はもがき、生きようと必死に私の意思に背く様に体が動いて、運悪く岸にたどり着いてしまっていた。

ふと冷静になって気づくとその辺に生えている木に必死にしがみ付いている自分がいた。

そんな自分を見たとき、あまりの滑稽さに笑えてしまった。

水分を含んだ体をやっとの思いで岸に上げ、フラフラと立ち上がって暗闇の中を歩き出して、石に躓き転んでぶつけた膝には血が滲み、ヒールのかかとは無残に折れていた。


私の心と同じだった。


私は愛していた男を殺した……と思う。

男は私の事を愛してくれていた。

そう思っていたのは私だけ。

私が心から愛した男は私の後ろにある権力とお金を愛していただけだった。

それに気付いた時には私の気持ちはどうにもならない所まで深く男を愛してしまっていた。

それが本当の愛だと信じきっていた自分が情けなかった。

権力とお金を手に入れるためだけに私に近づいたその男が許せなかった。

私の怒りは頂点に達し、思わず男の服に掴みかかり、思い切り男の体を押した……

男の体はバランスを崩して宙を舞うように階段の下へと転がり落ちて、そのまま動かなくなった。

私は激しい恐怖に襲われその場から逃げてしまった……そして深い罪の意識を感じ、絶望して無意識的に橋の上に立ち、何も考えられなくなっていた私はそこから身を投げた。


だけど、生きている。


雨は激しい音を立て、街の雑踏も私のみじめなこの姿も隠すように降る。

頬を伝って涙が流れていた。雨はその涙も押し流すように激しく降っていた。


私の左耳に雨の音に紛れて、走るような足音が聞こえてくる。

その音はどんどん近付いてきて、ふっと一瞬音が消えたと思ったら、私の左側半身に激しく強い衝撃が襲いかかってきて、何も身構えていなかった私の体はその勢いに飛ばされ、雨に濡れたアスファルトの上に転がる。

どこをどうぶつけたのかよくわからなかった。だけど体中に痛みが走り、意識が遠のいていくのを感じる。

このまま死んじゃうのかな……それを望んでいる自分がいるようないないような、あやふやな自分がいた。

ギリギリ頭の端に残っている意識の中に聞こえる声。

「クソッ!面倒な事になっちまった」

そう聞こえた

私に触れる手の感触を微かに感じたけど、私の意識は根性無く完全に飛んでしまい、その後何があったのか全くわからなくなってしまった。






いかがでしたでしょうか?

初回とゆう事もあって、面白みにかけるかもしれませんが、気長に読んでいただけると非常に嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


はたして沙羅にぶつかり吹っ飛ばした相手とは!?


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