2016年11月19日朝、高菜チャーハンとスープ
ザーツ、ザーツ。
雨音が聞こえる。
目を覚ましてすぐの気分は最悪だった。
この時期の雨は身体が芯から冷えるので好きではない。
気を落として、ゆっくりとリビングのドアを開けると、芳しい香りが突き抜けた。
「朝ごはんはチャーハンか」
そう思った時にはもう機嫌が良くなっているのだから、我ながら現金なものである。
中華鍋に入った高菜チャーハンがガス台の上に乗っている。
もちろん、皿に山盛りよそう。
テーブルに出された鍋からスープをよそい、席につく。
先ずはスープ。
よそうときから干し椎茸が香っていた。
葉野菜(なんの野菜か尋ねたのだが、失念した)に、椎茸、豚肉、豆腐のスープだ。
少ししょっぱいが、高菜チャーハンが辛めなので調度良いだろう。
高菜チャーハンは思った通りの辛さだった。
元々高菜が辛い上に、ラー油が使われているかもしれない。
作り手が辛口なので、当然料理も辛口になる。
お陰で朝からご飯が進む進む。
ごま油の香りと高菜の辛味、チャーハンにしてはご飯が柔らかだったが気にならない。
あっという間に皿山盛りのチャーハンがお腹の中に消えた。
母がデザートに柿を剥いてくれた。
手に取った感じはしっかりした固さがあったが、口に入れると歯を立てなくてもグチュグチュに潰れる。
良い熟し具合だ。
柿ほど熟れかたによる好みが分かれる果物もめづらしい。
個人的にはもっと熟れて、持ったときに指がめり込むくらいが好きなのだが、複数人で食べるなら今日の固さが調度良い妥協点かもしれない。
ちょっと食べ過ぎた気もするが、その分働けばしっかり燃えてくれるでしょう。問題なし。
ごちそうさまでした。