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2016年11月16日晩、ラーメンとチャーシューご飯

 扉を開くと、濃密な匂いが私を迎え入れた。

 魚系スープと、もしかすると豚骨のスープも鍋にかかっているのかもしれない。

 個人的にラーメン屋はこうでないといけないと思う。


 話は変わるが、小説を書くなら五感の表現を全て使いこなしたいものである。

 人間の知覚は視覚に8割頼っているとも言われるが、他の四つの感覚も上手に表現出来れば、文章がより華やぐし、読者もイメージを喚起しやすくなるに違いない。

 そういう意味では、五感全てを使う食事というのは小説の練習に打って付けの題材ではないだろうか。


 18時前に店に入ると先客が3人いた。

 若い男女の二人連れと私よりも少し先に入った男性だ。

 全席カウンターなので入り口から少し離れた席に座り、店員さんに食券を渡す。

 

 一人で食事処に入るならカウンターが良い。

 厨房が近いからだ。

 鍋が火にかかる音や湯切りで盛大にタイルに打ち付けられる水の音。。

 スープやタレの雑多な香り。

 ラーメン屋の厨房は大抵活気があって騒がしい。

 そんななかで自分が食べる品が作られていく。

 眺めているだけで腹の虫がなりそうだ。

 待つのも含めて至福の時間である。


 それほど待たずにラーメンとチャーシューご飯が出てきた。

 丼が目の前に現れると、芳ばしい香りが湯気とともに立ち上ぼり鼻腔をくすぐる。

 そして今まで感じなかった刺激が鼻を突く。

 具材のネギだ。

 食べなくても香りで美味しいのがわかる時、私はどうしてもうっとりとしてしまう。

 きっと、みっともないにやけ顔なんだろうと思う。

 構うものか、見られて困るわけでもなし。


 先ずはスープを一口すする。

 鼻に抜ける焦げたような香りと舌の奥で感じる濃厚な塩味。

 うん、美味。

 メンマとネギをまとめて、中太麺と一緒にすすり上げる。

 これも良い。

 次は奥のミツバ?と一緒にツルリ。

 具材はどれもさっぱりしていて、自己主張は強くない。

 何事もバランスは大事です。

 まだ手を着けていなかったチャーシューに箸を伸ばすと、程よく肉がぼどける。

 一口サイズにして口に入れると、脂身がふんわり溶けて、肉は少し筋が残る。

 ほろり+ぎゅっ、2つの食感。

 そして「ぎゅ」の後に味が染み出す。

 これはチャーシューご飯も期待できそうだ。


 麺を少し残して、一旦ご飯へ。

 ご飯の上に細切れチャーシュー、タレをかけて、更にネギ。

 タレの所為か、ラーメンよりも味が濃い気がする。

 失敗だったかと思ったら、盛られたネギの影から思わぬ伏兵が登場。

 大根おろしだ。

 一気に食べやすくなった。

 流石です。

 抜かりなし。


 ご飯を掻き込み、残った麺もお腹のなかへ。

 残りのスープを蓮華で掬いながら飲む。

 確かに味は濃厚なのだが、脂っぽくないのでぐいぐいいける。

 スープのかさが減っていくと、残しておいた最後のチャーシューが姿を現す。

 好きなものは最後に残してしまうが「僕の悪い癖」(「相棒」観てない方にはこのネタ通じませんね。)

 ラーメンの場合はチャーシュー。

 チャーシューを平らげ、丼に口をつけて直接残りのスープも飲み干します。

 行儀が悪いのは承知しているのですが、これもやめられません。


 食べ終わったのが18時5分頃。

 美味しいものを食べていると時間の感覚がいつもと違いますね。

 ごちそうさまでした。

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