未知との遭遇【ファーストコンタクト】
えーっと、読んでくださるであろう方々!
楽しんでいただければ満足です。
あとがきで本気を出すぜ!
1
鮮やかな緑。
それを照らすのは輝く太陽。
川のせせらぎが聞こえる場所。
「綺麗だなぁ.....」
思ったことをそのまま口に出して見る。
少し照れ臭くなって、うつ伏せになる。
うつ伏せに......?
いや、そもそもなんでこんなところにいるんだろう。
只野 奏太、15歳は突然、思考回路を巡らせた。
気の遠くなるような頭痛に苛まれ、思考をストップした。
ーどうにかなるや。
持ち合わせの楽観が悪い方に働いたようだ。
奏太は、美しい景色と共にゆっくり目を閉じ....たかった。
ザブ.....ザブ.....
奏太の耳に入る背景音が一つ増えた。
その音は次第に音を増し、こちらに近ずく音だということを理解させた。
「お.....、......さ...のか....」
何を言っているのか聞き取れない。
聞こうともしていないが。
「おま..、....なさんの.....」
いい加減眠らせて欲しい。こっちは疲れてるんだ。
口には出さずに文句を言う。
「お前、雪菜さんのとこの人か。」
ーそうだ。
ー思い出した。
ー今、なんでここにいるのか。
遠くなる意識に身を委ね、今度こそ奏太は、目を閉じた。
2
それは僅か4時間前の話。
奏太は引き取られ先の家に向かっていた。
駅を降りれば一面の緑。
人の気配は一切なかった。
手元の地図とコンパスを手がかりに、その人の家に向かった。
「確か雪.....なんとかさんだったな」
一切面識のない親戚だったので、名前すらちゃんと知らない。
ーわざわざ引き取ってくれたんだ。いい人に決まってる。
だが、それは奏太の体力の無さによって勝手に覆されてしまった。
「もう.....2時間は歩いたぞ...」
歩きの平均時速は約4kmだという。
つまり、既に8kmほど歩いたということだった。
都会育ちの奏太はこの時、車の便利さを知ったのだった。
「せめて....迎えにでも....」
残りは半分の8km。
コンクリートを草が覆いつくしている。
こんな獣道を同じだけ歩かないといけないのだ。
ペットボトル取り出し飲み干す。
「飲み干す.....?って....」
摂取した水分が逃げて行く感じ。冷や汗が垂れる。
「ああああああああああ!」
炎天下の元、奏太は水分がないという、命の危機に直面してしまうのだった。
歩いても緑。緑。緑。
景色は一層変わろうとしない。
太陽が肌を焼いていく感覚がわかる。
緑すらトラウマになりそうだ。
「まぁ、死んだらそんなものもないんだが。」
人間、絶望の淵にたつと、笑えてくるものだ。
残りの距離は4km。
太陽の沈む気配はまだ、なかった。
乾いたスナック菓子を口にほおる。
奏太は鞄の中の最後のエネルギーを摂取していた。
水分は奪われる一方。
「ねぇ...太陽さん....?今日も眩しいねぇ....」
ついには、太陽との対話を始めてしまった。
「寝てもいいかい....?タロウ...」
半泣きで歩みを進めた。
そして、それから5分。
川のせせらぎの音。
奏太の耳には、それはそれは美しく聞こえたという。
「かわだぁああああ!」
約2時間ぶりの水分。奏太も絶叫せざるを得なかった。
川辺に着くなり、水に顔をつける。
そして、水から顔を離す。
そんなことを、10回は繰り返していた。
「今日だけは太陽が美しくみえるよっ!」
周りにもし人がいれば、ドン引きだろう。
水飛沫が、太陽の光を反射して輝いた。
ペットボトルに水を補給して、リュックに積む。
立ち上がると同時に叫ぶ。
「さぁ!行くぞ!希望の光は見えた!もう少しだ!がんば...」
叫び終わる直前、向こう岸に人影が見えた。
村人だろうか...?
案内でもしてもらおう。そんなことを考えてもいた。
だが.....こいつはおかしい。
緑のボディに、頭に乗った皿。
河童....だろ...!!
断定は出来ないが、奏太の知識の中では限りなくそれに近い。
うん。河童だ。
気取られぬよう、背を向けないように後ずさる。
まさかUMAとこんなところで出会うとは。
記念撮影?いや、尻子玉は渡せないし。相撲か?相撲をすればいいのか?
奏太が出した答えは、「逃げる」
ザブ.....
向こう岸から渡ってくるつもりだろう。
河童ぽいのが奏太に向かって歩き出す。
何やら喋っているが、奏太には聞こえない。
お尻を抑え、河童に背を向けようとしたその瞬間。
ギュルルルル
腹から音がした。
しかも激痛を伴って。
ーなん....だよ....これ...折角ここまできたのに....
奏太の体は、緑の上に倒れた。
3
人が話し合う声が聞こえる。
どざえもんか?やら、食えるか?やら。
冗談にしても悪い冗談だ。奏太は笑った。表情は変化していないだろうが。
体の節々が痛む。
これはきっと筋肉痛だろう。
腹の痛みはもう収まっていた。
疲労しきった身体を動かすのも辛いが、挨拶をしないのも悪い。
さっきの.....誰だったか....川で出会った人が運んでくれたんだろう。
ゆっくりと身体を起こす。
おぉ!生きてたか。や、くえねぇのか。など。反応はしてくれている。
立ち上がった後、ぼやけた視界を開けた。
硬直。
集まっていたのは、覆面、包帯、眼帯、猫耳。ect
目を三回こすったが景色は変わらない。
ほおをつねったが景色はやはり変わらない。
「そうだ!河童だ!」
無意識に叫んでいたという。
奏太はとんでもない「非日常」へ来てしまったようだ。
基本的に僕は、シナリオ提供者でした。
何て言ったって、文章が下手だから!
なので、コメントをお待ちしております。
そして、二巡目が【ver0.4】になるでしょう。
あなたと小説をつくりたい。
【ver1.0】になった時には、そんじょそこらの小説よりも面白い小説にしようと思ってます。