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夏生詩集2

破片

作者: 夏生

投げたい方向に投げる

言葉を

勢い加減考えず

ぶつかったときの痛みを考えず


人の投げた言葉は弾いた

気に入らないものは

弾く前になかったことにした


あなたにわかってほしい

あなたに届いてほしい

そんなのは甘えだと切り捨てた


何度繰り返したことだろう


届いてほしい、と

理解は後で構わないから、と

遠くに聞こえる声に耳を傾けた

つもりだった


その声は耳を傾けても聞こえないほど

遠い彼方に行ってしまった

何度呼んでも詫びても帰らない場所まで

行ってしまった


あのとき甘えだと切り捨てた

届いてほしい、わかってほしい、の

破片を手に取り胸の奥まで突き刺した





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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 すごく胸に突き刺さる詩だと思いました。 言葉と言うのは扱いが本当に難しくて… 特に詩を書くようになってから、ヒシヒシと色んなことが頭の中駆け巡り、もう書きたくな…
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