弱さの肖像
以前書いた詩を見つけた。
社会人になったばかりでとても疲れてたときに書いた詩だ。
落ちついた今見ると、なんだかその頃の自分がすごくいとおしく思える気がした……。
* * *
『弱さの肖像』
今日は調子が悪いです
最悪ではないけれど
明日がなければいいのにっていつも思います
明日があるってのはわたしにとっては恐怖です
育ち方が悪かったんだろうか
生まれ方が悪かったんだろうか
いずれにせよ 残念です
心のキズ痕がかゆくて
苦しまなくてすむ日を身体が望む
弱いのは やっぱりダメなんですか?
弱くて 情けなくて 気持ち悪くて 軟弱な自分が嫌い
でも 強い人はなぜか苦手で
わたしは 弱い人を「優しい人」と感じてしまいます
その人はいいます
「早めに休息をとってくださいね 身体がもちません
無理しないで」
こんなときは神様にだってすがりたくなる
外国の人みたくマジメに宗教してたらこんなときは有利だろうなぁ
でも日本人のわたしに健全な信仰心を持てという方が無理で
わたしのなかで絶好調なのは自己嫌悪という感情だけ
もう全てが大嫌い
世界中全てに対する敵対心
厭世観
絶望感
……勝手にしろ!
ああ
誰か助けてくれないかなぁ
でないと壊れちゃうよ
壊れてもいいのかな
壊れちゃおうかな
……壊れたくないなぁ
弱いのは やっぱりダメなんですか?
弱くて 情けなくて 気持ち悪くて 軟弱な自分が嫌い
でも 強い人はやっぱり苦手で
わたしは 弱い人を「優しい人」と感じてしまいます
その人はいいます
「早めに休息をとってくださいね 身体がもちません
無理しないで」
「ゴメンナサナイ
いいすぎちゃいました」
ひとやすみすれば こんな風に謝れるのも 人の心の単純で強いところ
あなたも とにかく 休息をとってくださいね
大事なのは
ひとやすみすること……
* * *
また最近もちょっと調子が悪かった。
わたしは、過去の自分に慰められ――
今日は早めに寝ることにした。