表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/37

遅すぎたサンタクロース

誰かが名前を呼ぶ声が聞こえると老人が目覚める。

「ふぁー・・・・よく寝た」


「サンタさん、おはよう御座います」


「おはよう、トナカイさん、昨日準備に手こずっちゃって。どんぐらい寝てた?」


「1週間くらいじゃないすか」


「え、今日何日?」


「31日、大晦日です」


「え?」


「31日、大晦日です」


「なんで起こしてくんないの!!!???」


「いや、ぐっすり眠ってらしたんで」


「いやいやいや、今年クリスマス過ぎちゃってんじゃん。ほら、テレビ付けたらガキ使始まってんじゃん!!田中タイキック今年もあるじゃん。どうすんの用意したプレゼント」


「アマゾンで送っておきました」


「・・・・・・ブラジル?」


「いえ、通販の」


「プレゼント売ったの!?なんで!?」


「無駄になるかなーと・・・思って」

年変わりますね」


「あー・・・そう、過ぎちゃってるからね。もうね、メリクリーとかケンタッキー買っときましたとか、そういうのもうない訳ね」


「ないです」


「マライアキャリーの恋人たちのクリスマスとか、もう街で流れてないし、ツリーも撤去されちゃってんのね」


「はい、もう終わっちゃってるんで。今は代わりに門松飾って、もういくつねるとがガンガン流れてます」


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」








「もう、ガキ使見て寝よう」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ