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4 誕生日

 その年も王子二人の誕生パーティは合同で、相変わらず日程はジェレミーに寄せられていた。

 例年パーティがあるからと自分の本当の誕生日は母から祝いの言葉をもらう程度で簡単に済まされていた。今年は食後に小さなケーキが用意され、妹からも「おめでと」と声がかかった。


 少し機嫌よく部屋に戻ると、机の上に一枚の紙があった。

 そこには、第一王妃宮で働く馴染みの者や仲の良い騎士団の者たちから祝いの言葉が一言づつ書かれていた。

 後からエディスが紙を持ってみんなのところを回っていたと聞いて、思わず笑みが漏れた。


 エディスから書かれていたのは

  おめでとうございます

  ちょっとの間だけ同い年ですね

だった。この文でエディスは一つ年上なことに気が付いた。


 お礼を込めて、エディスの誕生日には侍女頭に頼んで、部屋に小さな花束を届けてもらった。

 誰からとも書かなかった花束は、枯れるまで部屋に飾られていたと聞いた。


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