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罪と幻想の物語-クライムオンライン  作者: 蒼天癸亥
第一章 強者必衰の理を表す竜
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第一話 始まりと初めての接敵

どうも、一話目です。

「うわああああああ!」


ヤバい落ちる!どうするどうするどうする?!はっ!そうだ!


「地断!」


剣を抜き、スキルを発動する。


「ぐぁぁぁぁぁl」

すごくGがかかる、気絶しそうだが下には平地が見えた、あと少しで着地できそうだ。

地面に着いたとき、スキルの効果が発動する。

とてつもない地響きが鳴り、轟音が響く。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


衝撃に耐えきれず、弾き飛ばされる。


「痛てぇが、何とかほぼ無傷で着地できたぞ!」


少し痛むが、着地できた喜びの方が上回る。


「ここはー、森の前か?」


メニューを開き、マップを確認する。


「なるほど、ここは”初魔の森”って言うのか。」


とりあえず、最初の町”フェストード”に行くためにはこの森を通り抜けなくちゃいけないみたいだな。

「よし、いくか。」



俺は初魔の森に足を進める。


そして、森に入って5分後初めてモンスターに遭遇した。


<グギャギャギャ!>


「ゴブリンか、一体だけみたいだな。」


剣を構え、ゴブリンとの間合いを取る


「初戦闘だ!俺の剣の錆にしてやる!」


先に動いたのはゴブリンだ。


<グギィィィィィィィィ!>


棍棒を振り下ろそうとしてきたが、


「よっと。」


大振りだったので、余裕をもって避け、スキルを発動する。


「喰らえ、”魔断”!」


ゴブリンに向かって紫色に光った大剣を薙ぐ。


<グギャァァァァァァァ!>


ゴブリンの体は真っ二つになり、光の粒子となり消えて行った。剣をしまうと、


≪Lvが1上がりました!≫


お、レベルが上がった!最初の町に着いてから、ポイントを振ることにしよう。


もっとレベル上げたいし、モンスターに会わないかなー。


十五分後


「迷った…」


嘘だろおい、マップ見てもどこにいるかわからないんだが…


「しかたない、”アレ”試すか。」


俺は、スキル一覧を見たときから試してみたかったことを挑戦してみることにした。


まずジャンプ!次に、

「空歩!」

ふわりとした感覚を覚える。

「足場!」

感覚が止まる。

そして

「えいや!」

更に飛ぶ。


「空歩!足場!ジャンプ!空歩!足場!ジャンプ!」

これを繰り返し、これで空を翔けることができる!?

「まじかよ!仮説だったけどできるのかよ!」


俺は成功したことに興奮した。


そう、このスキル”空歩”そして”足場”このスキルの組み合せで空飛べるんじゃ?と思っていたが、、、


「すげぇ!永遠に飛べるぞこりゃ!」


森全体を見渡すことができ、町も見える。


まさか成功するとはな、笑えて来るぜw


「とりあえず町まで飛んでみるか。」


ある程度の高さまで飛んで、そうつぶやいた時、遠くから何か見えてきた。それは高速で俺に近づいてくる。


「ん?なんだありゃ?」


遠くから飛んできた何かがわかった時、飛び降り、剣を抜いた。


「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!地断!」


下には森があり、木々の枝が折れる音がし、大剣や自分の体にも大きな負荷がかかる。


「ぐううううううううう!」


俺の意識が落ちた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ドラのやつおっせぇなー。」


十分前に始まりの町”フェストード”の喫茶店に着いたところだ。


初心者、中級者、上級者関係なく集まるこの喫茶店、いろいろな世間話などが耳に入る。


「なんか初魔の森で空飛んでるプレイヤーがいるらしいぜ?」


「嘘だろそれw」


そんなプレイヤーいるのか?


「まったくドロップしないーーー!」


「あれレアドロだからねー、しかたないよ」


他にも俺に関する話も聞こえてくる。


「すげぇー!攻略勢の【マジェスティ】”T-G”だぜ?」


「今エリア3のダンジョン”機械仕掛けの王城”の攻略中じゃあ?」


「確かに、そのはずだよな?」


「なにか用事があったんじゃない?」


やっぱざわつくよなー、攻略勢がこの始まりの町にいたら俺もそんな反応になるわ。


そんなことを考えているとプレイヤーが喫茶店に飛び込んできた。


「おい!”沙羅双樹”が飛び立った!」


「はぁ!?」


”沙羅双樹”とは、このエリア1にだけに出て来る”ユニークモンスター”の事だ


思わず叫んでしてしまったが、引くわけにはいかない。そのプレイヤーの方を掴み、


「”沙羅双樹”が飛び立っただと!?どこ情報だ?!教えてくれ!」


「あ、えっと、掲示板で初魔の森上空に”沙羅双樹”らしき竜が飛んでいるとの情報が流れたんです、目撃者も何人もいるようです。」


初魔の森程度だったら十分もあれば探索しきれる!


「ありがとう!これお礼だ!」


メニューを開き適当な金額を渡す。


「え?こんなにも?!」


「ではさらば!」


喫茶店を飛び出し、全力で初魔の森に向かい走り出した。


アイツは、”沙羅双樹”は必ず、、必ず俺が倒す!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はっ!」


森の中で目が覚める、何秒気絶してた、、、?


その時上から<ギャォォォォォン!>と鳴き声が近づいてくる、


降りてきたその姿はまさに神秘的だった。綺麗な鱗、その色はまさに、沙羅双樹の花の色。見た目はよく見るような和風な竜だ。


「くそっ!」


落ちていた大剣を構える。


その時システムボイスが流れた。


≪ユニークエネミー【始原四竜】”沙羅双樹”との戦闘を開始します≫


その時見えたレベルに俺は絶望した。


「レ、レベル100?!クソったれが!」


”沙羅双樹”はもう一回鳴く。


<ギャォォォォォン!>


その咆哮を俺は聞いてしまった。

逃げなきゃ、ニゲナキャニゲナキャニゲナキャ、俺は恐怖から”逃げる”これしか考えられなくなっていた。


だが逃げれない、足が、足が、ウゴカナイ、、、


「くそ!動かない!?なんでだよ!動け!動け動け動け動けぇぇぇぇぇ!」


”沙羅双樹”が口を開ける。頭の中に浮かんだ言葉はただこれだけ、喰われる。


「ちくしょおおおおお!」


ああ、始めて三十分でリスポーンか、あいつに笑われるかもな。


諦めかけていたその時、突然UIに名前が出てきた。


<T・Gが参戦しました。>


T・Gという名前、それは見慣れた名前だった。


「喰らえ!”ドラッケンフレイム”!」


竜の形を成した炎が”沙羅双樹”にぶつかる。


それが飛んできた方向を見ると、毎日見る、親友の顔が見えた。


「宗虎!」


「は!?龍!?」


ゲームを始めて三十分、親友と合流した瞬間だった。


ドウモ=ドクシャサン


用語解説おじさんと申します。


今回から解説をやって行きたいと思います。


今回は”STR”についてです。


これはストレンジの略で、この作品では筋力の意味を持ちます。


役割としては、武器を装備するのに必要だったり、アイテムを持てる量が増えたり、結構重要です。


ちなみに、ドラ君は最初に落ちてましたが、スキルを使わなくても死ななかったりします。

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