第十七話 驚きと魂とゴーレムと
「とりあえず、セーフティールームに向かいましょうか。」
「え、ええ、疲れました…」
銃をしまったメアリーさんの口調が戻る。
「んで、セーフティールームとは?」
「ボス戦が終わると出て来る休憩部屋の事だ。一応ゲーム時間で三日はその中に居れる。ほら、あの白い扉がそれだ。」
いつの間にかそこには白い扉があった。
「うわ…いつの間に。」
「とりあえず入りましょう。」
俺たちはセーフティールームに入った。
そこはとても白く、ある程度の設備があった。
「椅子と…ベッドか。」
「よーし、皆さん戦利品を確認しましょう。」
と、ソルトさんの声で一斉にボックスを開く。
俺のもらったアイテムはこんな感じだった。
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バイホーンサムライゴーストシャドーウルフの骨×10
バイホーンサムライゴーストシャドーウルフの皮×30
バイホーンサムライゴーストシャドーウルフの角×1
賢狼の魔道核×1
古代装備【輪廻】のコア×1
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「骨と、皮だな。」
「私もそうでした。」
「私には角が入ってましたねぇ。」
「俺は、角と…・魔道核と古代装備のコアって奴を手に入れましたね。」
「魔道核!?」
「ほぉ…?」
「え?アイツゴーレムなの?」
「え?」
全員が困惑したような声を上げ、自分も困惑する。
「まず魔道核とは?」
「あぁー…簡単に言えばゴーレムコアって奴で心臓みたいなやつ。これ、めちゃくちゃレアドロ。」
「え…?アイツ、え?」
「まぁ、そういう事でしょうねぇ。」
「なんと言うか…胸糞悪いですね。」
「主ってのが制作主か。」
「んー…とりあえずそれは持っとけ。いつか使う時が来るかもしれない。」
「わかった。あと古代装備は?」
「それは武器の強化に使えるかもしれませんからねぇ、あなたの武器は壊れてしまったし、というよりも、あなたに託されたからあなたが持っておくべきでしょう。」
「わかりました。とりあえずステータスを振り分けましょう。」
「ええ、そうしましょうか。」
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名前 ドラ Lv21
職業 大剣使い LvMAX
マネー 40000M
武器 無し
防具
頭 初心ノ兜 DEF+10
胴 初心ノ鎧 DEF+15
足 初心ノ足鎧 DEF+15
靴 初心ノ革靴 DEF+10
ステータス
HP 500
MP 300
STR 900
DEF 450+50
INT 200
RES 300
DEX 250
AGI 500
SP0
スキル
足場Lv9
空歩Lv7
地断
魔断
天断
メテオインパクト
覚醒Lv2
大剣Lv13
混合体技
看破
HP自動回復Lv1
魂断
魂自動回復Lv1
魂魔融合
SP10
罪法 破壊Lv1
罪印
沙羅双樹の罪印
契約悪魔
中級悪魔 固有名”メフィスト”
称号
沙羅双樹の好敵手
不完全を破りし者
ジャイアントキリング
武者を打ち倒しし者
悪魔と契約せし者
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「ふう、とりあえず終わりました。」
「こっちも終わりました。」
「こっちもOKですよぉ。」
「ん。終わった。」
全員終わったところで魂スキルについて話す。
「まさか…魂スキルを覚えられるとは…」
「まぁ、魂攻撃スキルは15P取られましたけどねぇ…」
「魂回復はいつもとおなじ10Pでしたね。」
「とりあえず俺は魂断と魂自動回復を取りました。」
「私は魂回復と魂銃術を取りました。」
「私は魂霊術と魂自動回復を取りましたよぉ。」
「俺は魂魔術と魂回復と魂自動回復を取ったよ、元々余ってたポイントがあったしね。」
「では、私は落ちますねぇ、また今度。」
「俺も落ちるわ、乙―」
「わたしも落ちますねー、お疲れ様でしたー。」
「んじゃ、俺も落ちます!ありがとうございましたー。」
メニューからログアウトを選択し、ログアウトする。
ヘッドギアを外し、時刻を確認する。
「まだ二時間か…」
とりあえず何か飲もう。
ドウモ=ドクシャサン
今回は古代装備のコアについて説明します。
このコアは古代装備を作るために必要なアイテムで、この中に特異戦技が記憶されている。
正に古代のアイテムで、神魔大戦の前、三千年ほど昔に創られた失われし技術と、言われている。
因みに、コアでもランクがあり、【輪廻】は上から数えた方が早いレアアイテムである。