変異と怒りと最強と 4
はろー、1000PVありがとうございます!これからも皆様が楽しめる作品を作って行くのでよろしく願いします!
<はっはっは、其れでこそ若者よ。さあ、かかってこい!>
「いくぞ!【水雷龍撃】!【風炎雷龍】!」
「風精さん、力を貸して下さい!行きますよイフリート!【風精音連斬】!」
<了…解>
「聖なる力よ、邪悪なる者を縛らん事を!【セイクリットバインド】!」
「【空歩】!【魔断】!」
水に雷を纏った龍と炎、風、雷を纏った龍が狼を襲う。
さらに炎を纏った一対の剣が風のような、音のような速さで切り裂く。
それを狼は避けようとするが、メアリーさんの足に絡みついたセイクリットバインドが邪魔をする。
俺も微力ながら、空歩で一気に近付き、魔断で切り裂きに行く。
全てが直撃したが、当の狼は
<ほぉ、動けないか。なんと面妖な!>
セイクリッドバインドに興味をひかれていた。
足を引っ張ったり、刀で斬ろうとするが、全く切れていない。
その間にチマチマダメージを与える。
俺の武器、必衰ノ大剣は一回斬るたびにDEF、つまり防御力が5下がる。
大体25回ほど斬ったころだろうか、狼が刀で斬るのを諦めたのか、
斬るのをやめ、そして
<ふぅむ、これは致し方ないか、【黄泉返り】!>
「ん!?エクストラスキルだ!退避―!」
T-Gの指令で前衛職は狼から離れる。
狼の体が薄くなり、消え、鎧が落ちる。
「な!?幽体化だ!メアリー、聖水をドラと旦那に!」
「は、はい!」
「ありがとうございます!これをかければいいんですね?」
「そうだ、そうすれば幽体化でも効くだろう。」
「私は大丈夫ですよぉ!イフリート下がりなさい。魔力は足りますね…来てください!ヴィーナス!」
そこに現れたのは金髪の美人な女の人がいた。
<はぁい、久しぶりねソルト>
「ええ、今回はあなたの力をお借りしたく…」
<まぁ、良いけどたまにはシルフちゃんとシェイドちゃんもかまってあげてね?>
「…善処します。」
<頼んだわよっ!【幽霊照射】!>
<ぐおおおおおお!面白い!面白いぞ!まさか幽体にも通用する魔法が発明されているとは!未来とはなるほど面白い!>
ヴィ―ナスの魔法が直撃すると、うっすらと狼の姿が現れる。
狼は少し苦しそうだ。これを勝機と見た俺は魔断で突っ込む。
「くらえ!【魔断】!」
<【現世返り】!【魂雷】!>
「なにっ!?【空歩】!」
「あぶねぇ!【炎流壁】!」
狼の体が再生し、それに準ずる様に鎧も戻って行く。
今自分がいた場所と前の炎の壁と狼の足元に雷が降る。
鎖は焼き切れた、足かせは消えた、ボーナスタイムはどうやら終わりのようだ。
<はっはっは!面白いものを見せてもらった。お礼と言っては何だが、魂スキルについて教えよう。>
「「「「!?」」」」
<そう驚くな、さて、この魂スキルは全ての属性に対して強く、魂スキルに弱い。なおかつ魂スキルを使うためには精神を削る必要がある。そのため、魂属性は連発すると反動が大きくなる。>
「な、なるほど…」
「ん…?精神を消費して、すべての属性に強い…ですかぁ…」
「そんな属性が…」
「マジ?」
俺は困惑し、ソルトさんは心当たりがあったのか、思案している。メアリーさんは驚き、T-Gは同じように困惑している。
<はっはっは!昔は魂が強い奴が一番強かったんだがな、このスキルとやらがいつの間にか世界の理に入っていたようだ、我は神魔大戦の時に主と共に死んだからな、それ以降のことはわからん!復活したのも最近だ。>
「神魔対戦…?世界の理…?」
<むぅ…、これはまさか…くそっ、神の畜生が。>
「何の話だ?」
<こちらの話だ。、気にするな。>
「では、再戦と行こう!」
「行きますよ!ヴィーナスさん!ドラさん!」
「はい!」
<任せて頂戴!>
「【足場】!【空歩】!【極断】!」
「行きますよ!皆さん!一時FULLOPEN!【五精剣乱】!」
と、ソルトさんがスキルを発動すると、イフリート、ウィンディーネ、緑色の髪をした小さな女の子、この子がシルフだろう、そして、黒色の中性的な顔をした子がいた。
「精霊全員⁉」
「魔力足りるのか⁉【絶対命中】!旦那これを!」
T-Gが投げたのはMP回復ポーション、それがソルトの旦那に命中し、回復する。
「ありがとうございますぅ!行きますよぉ!【五精一体化】!」
ソルトさんの後ろにいた精霊たちと、ソルトさんが一体となって行く。
その姿はまさに神秘、髪の色が黒から赤、青、緑、黄色、黒と、見事なコントランスで綺麗だ、しかもオーラが凄い。
<「さぁ!魂を燃やしますよ!」>
これは、勝利の兆しが見えた。
さぁ、魂の輝きを見せに行こう。
ソルトさんの剣劇は、魂雷にも負けず劣らず綺麗で、ついつい見惚れてしまう。
<くははは!【魂雷刀戦】、【魂閃】!>
<「はぁ!まだまだぁ!【五連乱舞】!【魔連打】!」>
速い…!助けようにも入れない、入ったら死ぬだけだ…
「旦那のMPとHPが減って回復してを繰り返している…!?」
「私の【神の祭り】で自動回復が付いているとしても、早いですね…と、言うよりもHPMPともに増えてません?」
「とにかく投げろ!今はソルトの旦那しか頼みの綱がない!」
五分ぐらい斬り合っていたが、ドンドンソルトさんが疲労していくのがわかる。
「くそっ!精神的疲労がたまってきたか!」
「くっ…仕方ありません!変わってください!」
「「メアリーさん⁉」」
<「あなたが出ても変わりません!引きなさい!」>
「うるさい!私の射線上に出るなぁ!」
と、メアリーさんがスカートをたくり上げ、太もものガーターベルトについていたのはガンホルダー!
そこから抜いたのはめちゃくちゃ現代的なハンドガン…!?
「下がれ下がれぇぇぇ!」
人が変わったように口調を荒くし、ハンドガンを連発する。
<「なにっ!?」>
ソルトさんはびっくりして、飛び避ける。
放たれた銃弾は狼の元へ向かう。
<ははは!そんな豆鉄砲なんてッてぐあぁぁぁぁ!>
「祈りを捧げよ、神にへと。さすれば与えられん。【silver bullet】ですよ。」
<く、くくくく!はぁはっはっぁ!面白い、なんと面白い!そして、なんと腸が煮えくり返る!ああ!主よぉ!今仇を果たしましょう!>
「なんだ?ハチの巣にしますよ?」
<悪魔の気配があるのに神に祈れてたのが不思議だったのだよ!貴様ぁ、裏切りの悪魔が付いているなぁ!>
「裏切りの悪魔…?」
<とぼけるなぁ!我らを裏切り神に着いた不届き者がぁ!貴様だけは本気で倒す!【終演と開演の円舞】!>
重圧が強くなる…、白のオーラと黒色のオーラがあふれ出す。
ソルトさんが向かおうとするが、立ち上がれず、膝を突く。
「大丈夫か旦那!?」
「無理しないで下さい!」
<「っく…メアリーさん三分行けますかぁ…?T-Gさんは回復をお願いします。」>
「わかったよ旦那。任せてくれ」
「こいつが居れば余裕ですよ。」
とマガジンを抜いたかと思ったら、グリップを回し、銃を一直線にしたかと思ったら、何らかのパーツを取り出し、マガジンを入れる場所にそれを突っ込む。
ライフルのように持つ部分が長くなり、銃身を外し、ショットガンの銃身の様なものをそこに付ける。
<ほぉ、おもしろい。新しいではないか。>
「マジ…?」
<「まさかピストルが…」>
「ショットガンに!?」
驚いている俺たちを尻目に、ショットガンシェルを入れ、コッキングをする。
「さぁ?狼さん。狩りの時間ですよ!」
こ、こえぇ…
ドウモ=ドクシャサン
今回は銃について解説します。
銃は魔道銃と実弾銃の二種類あり、魔道銃は魔力を弾にできる。属性を付けることもできるが、遅く、魔力防御が高い敵には効かない。
だが、実弾銃は威力が高く、魔法防御が貫通でき、弾速はとても速い。
因みに、メアリーさんの銃はドロップ品で、とてつもないレアもの。
銃身は知り合いの鍛冶屋に作ってもらったらしい。