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罪と幻想の物語-クライムオンライン  作者: 蒼天癸亥
プロローグ
1/21

罪と幻想の物語

はじめまして、蒼天癸亥そうてんきがいと申します。

はじめて執筆した作品ですが楽しんで頂けると幸いです

今日はプロローグを

明日は12時と13時に2話投稿します。

クライムオンライン


プロローグ 罪と幻想の世界


「ありがとう、勇者様。私たちを救ってくださり。」


幻想的な光に包まれた世界の中で、羽の生えた美しい女性が自分に話しかけてくる。


「あなたの事は忘れません。」


女性の姿がぼやける。


「さようなら。」


光の粒となり、消えてゆく。


自分の頬に涙が伝う。


エンドロールが流れてゆく。


ヘッドセットを外し、少し呆然として、そしてつぶやいた。


「神ゲーだった…」


ヘッドセットからゲームチップを外し、ケースに入れ、棚にしまう。


「ふう。」


少し落ち着き、一息入れたときにスマホが鳴る。画面を見ると親友の宗虎だった。


「もしもし?」


「もしもし龍?今大丈夫か?」


「大丈夫だ、今余韻に浸ってたところだから。」


「ちょうど、あのゲームをクリアした所か。」


あのゲームとは、今さっきクリアしたゲーム”フェアリーファンタジー”の事だ。


「そうだよー、お前に勧められたけど、泣いたわ。」


「だろ?難しいけど、ストーリーが面白いからその分どんどんのめりこんじまう。それにクリアした時の達成感と、妖精女王からの感謝の言葉で泣いちまうよな。」


「そうそう!アレを超える感動作は早々出てこないだろうな。」


「わかるぜ!」


「んで本題何?フェアファンの話しに来たわけじゃないだろ?」


「そうだそうだ、お前、MMOってやるか?」


「あー、やりたいけど種類が多くてな。どれやればいいかわからないんだよ。」


「それじゃあ、おススメの奴があるぜ?」


「お、なんだ?」


「最近出たばっかのゲームがあって、名前を”クライムオンライン”といってな。」


ここから、宗虎のプレゼンが始まった。


まとめると、超リアルで、魔法が使えて、戦闘職から生産職まで、幅広く遊べる。とのことだ。


「おもしろそうじゃん!」


「だろ?」


「早速ダウンロードしてくるわ!」


「了解、ゲーム内で会おう。」


電話を切り、ヘッドセットをPCにつないで早速ダウンロードした。


「わくわくするな。」


あの新しいゲームを始める時特有の高揚感を覚えながら、ヘッドセットをかぶり、目をつぶり気が付くと、真っ白な空間にいた。


「ここどこだ?」


「こんにちは、罪人よ。」


「うわっ!?」


そこには、初老過ぎの、執事服を着たご老人がいた。


「これはこれは、驚かせてしまい、すみません。私は案内人の”セバス”と申します。あなたのお名前は?」


「あ、ドラと申します。」


自分はオンラインではドラ、オフラインは龍でやっている。


「ドラ様、ですね。この世界の説明などはお必要ですか?」


「いえ、大丈夫です。」


「承知しました、ではあなたの姿をご覧ください。」


と、手鏡を渡される。


自分の顔が映ると、白い光に包まれた。


ここからキャラメイクか。めちゃくちゃいじれるじゃん!?


顔つきに、目の大きさに、瞳孔や唇の大きさまで自由に変えられるのかよ!


とりあえずいつもの銀髪に白黒のオッドアイ。あと少し顔つきを変えてと。


「ご覧になりましたか?」


「はい、ありがとうございました。」


「どういたしまして。つぎは職業と、スキル、そして罪法ざいほうをお選びください。」


来た!このゲームの固有機能”罪法”!


「罪法について説明はお必要ですか?」


「お願いします。」


「承知しました。」


ここから解説が始まった。

罪法とは”傲慢””憤怒””嫉妬””怠惰””強欲””色欲””暴食”に分かれ、

左から”土””火””水””風””強化””幻””回復”を司るとのことだ。


「では、お選びください。」


「うっわ」


思わず声が出てしまった。初期職の戦闘職だけでも50種以上か・・・


「とりあえず、大剣使いにするか。罪法は…憤怒にしよう。さて、次はスキルを選ばないとな。」


「沢山あるなー」


最初のスキルは5個まで選ぶことができる。


自分の戦闘スタイルによってスキルを変えることが可能だ。


沢山のスキルを観ながら、目についたスキルを選んだ。


「足場と、空歩と、地断、魔断に覚醒!」


足場はその名の通り足場を作ることができる。しかし、少しの間だけ。RTリキャストタイム5秒


空歩は二段ジャンプができるようになる。RT3秒


地断は攻撃スキル、高い所から使うとその分ダメージ量が上がる。RT30秒


魔断も攻撃スキル、魔物に対して使うとダメージ量が上がる。RT30秒


覚醒は一分間スキルがリキャスト無しで使えるようになる、

その代わり一分が過ぎると三分間スキルが使えなくなる。RT一時間半


スキルはこんな所かな。


「お選びになりましたか?」



「はい」


「ではボーナスポイントを振ってください。」

と、言われるとステータス画面が開かれた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


名前 ドラ Lv1

職業 大剣使い Lv1

武器 初心ノ大剣

防具 

頭 初心ノ兜


胴 初心ノ鎧


足 初心ノ足鎧


靴 初心ノ革靴



ステータス


HP 300


MP 100


STR 350


DEF 200


INT 100


RES 200


DEX 150


AGI 300


SPステータスポイント 0


スキル

足場Lv1


空歩Lv1


地断


魔断


覚醒Lv1


大剣Lv1


SPスキルポイント


罪法

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ボーナスポイントが500ポイントあったので、STRに200、AGIに200、DEFに100振った。


「とりあえずこんなもんか。」


セバスが出てきた。


「ポイントが振り終わったようですね。これからあなたは、罪と幻想の世界クライムに送られます。この世界で、あなただけのストーリーを御作りください。ではいってらしゃいませ。」


そして、セバスは最後にこう言った。


「サタンのご加護があらんことを。」


白い部屋が崩れ、体が浮遊感を覚える。


「うわあああああああ!?」


そして、俺の物語が始まる


罪と幻想の物語が


Crime online クライムオンライン

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