幻の以下略、千円札()の事件簿 その2 ビーガン怒りの大脱出?!愛と悲しみのハンバーガー戦争!!
私の名前はナツメ、ニックネームは諭吉。だんじて千円札とは言わせないさ。そして一万円札がベリーキュートだと思う今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回の事件はこちら。某有名ハンバーガーショップのチェーン店同士で争われるお客様争奪戦に紛れ込む悪霊を見つけ出したし退治せよ、との指令が通達。現場に急行した私であったが、またもやあっさりとスピード解決に至った。我ながら敏腕である。自慢ではない。では続きをどうぞ。
店に入った瞬間、私は一目で見抜く。悪霊のようで悪霊でない。客に紛れ込む悪霊は一つの霊魂が作り出す幻であったのだ。とりあえず霊魂に説明を求めてみたものの驚愕。某ハンバーガーショップに大自然からの警告を伝えていたらしい。内容はおおよそで動物に優しく、野菜のみで生活しろ。ということなのだがどうも嘘くさいので、千手観音のお経を唱えてホトケに真偽を確かめたところ、どうやら行き過ぎた菜食主義者の霊魂らしく、サラダのみのハンバーガーを全世界に広めるという壮大な計画を実行するためにこの店に紛れ込みその計画の足掛かりにしようとしていたようだ。ので強制退去してもらうことにした私は不動明王のお札を霊魂に張りつけ、釈迦を呼び出し説法をしてもらい、強引に改心していただくことにした。霊魂はしぶしぶ成仏したようだ。めでたしめでたし。
その後、平和が戻ったハンバーガーショップのチェーン店は今なお美味なハンバーガーを作り続けている。しかしいつまたサラダオンリーハンバーガーを広めようとする魔の手、もとい、行き過ぎた善良な手が現れるとも限らない。私はハンバーガーを食べながら報酬の福沢諭吉を数えつつ気を引き締めるのであった。