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絵本っぽい短編

えんぴつくん

作者: 閑古鳥
掲載日:2020/02/10

「あれ?どこいっちゃったんだろう」

おんなはえんぴつてのなかをのぞきんで、そういました。

そのなかには本当ほんとうちいさなえんぴつがたくさんはいっているはずなのです。

けれどながいえんぴつはたくさんあるのにちいさなえんぴつがひとつもないのです。

「おかしいな」

いままでずっとえんぴつがちいさくなるたびにからんからんとえんぴつてにほうんでいたのです。

ついさっきまたちいさなえんぴつができたので、またからんとれようとおもったのです。

けれどからからとおとらしておくまでのぞいても、いままでれたちいさなえんぴつはつかりません。

「うーん、わかんないや」

なぜかはよくわからないけれど、ないのは仕方しかたがありません。

おんなは新しくできたちいさなえんぴつをからんとひとつえんぴつてに入れました。

えんぴつてにはたくさんのながいえんぴつとひとつだけのちいさなえんぴつがはいっています。

おんなちいさなえんぴつのわりにながいえんぴつをひとると筆箱ふでばこにしまいました。

そして明日あした学校がっこう用意よういをして、ベッドにはいってねむるのです。



夜中よなかちいさな物音ものおとおんなましました。

つくえうえからなに物音ものおとこえてきます。

かたかたことことからからとなにかがうごおとがします。

おんなはそうっとつくえうえを見てみました。

するとそこにはちいさなえんぴつたちがたくさんあつままっていました。

びっくりしたおんなはわあとおおきなこえをあげました。

「わあ!びっくりした!」

ちいさなえんぴつたちこえをあげてびっくりします。

からからことこと。

ちいさなえんぴつたちおとててどこかへかくれようとしています。

よくると何本なんぼんあつまったちいさなえんぴつたちは、おんなってるものでした。

「あれ?みんなわたしのえんぴつだ」

そうおんなが言うとえんぴつたちうごきがぴたりとまりました。

「うん、そうだよ。ぼくたちみんな、きみが使つかってたえんぴつさ」

えんぴつてからなくなったえんぴつたちはみんなここにあつまっていたのです。

「みんなこんなよるになにしてたの?」

おんなはえんぴつたちきました。

「ぼくたちあたらしいえんぴつになりにくんだ。みんなでえいってあつまって、あたらしくってながいえんぴつになるんだ!」

かたかたからからおとらしてえんぴつたちはそういます。

もうみじかくなって使つかわれなくなったえんぴつたちはみんなそこであたらしいえんぴつにまれわるのです。

「ぼくたち、またきみのとこにかえってくる。だからっててくれる?」

えんぴつたちおんなきました。

「うん。まってるよ」

おんなはそのこたえをいたちいさなえんぴつたちわらったようにおもいました。

そうしてことことからからとえんぴつたちはどこかへってしまいます。

おんなすこしさみしくなったけどえんぴつたちにばいばいしました。

そしてもう一回いっかいベッドにもどってねむります。



おんなあさきると、つくえうえにはたことのないまっさらなえんぴつが一本いっぽんいてありました。

昨日きのうゆめはきっとゆめではなかったのです。

おんなはまっさらなえんぴつをけずるとえんぴつてに入れました。

またちいさなえんぴつができたときにはこのながいえんぴつを使つかうのでしょう。

「また、よろしくね」

おんなわらって学校がっこうきました。

それにこたえるようにえんぴつてのほうからはからんとちいさなおとこえてきました。




おしまい

自分が小学生の時に妹に話してたお話のうちの一つです。ちょうど同じようなできごとがあったのでそれをお話にしたような覚えがあります。さすがにどんな言い方だったかは忘れたので内容だけ同じにして書き直してますが、当時の懐かしさを残したくて全部にふりがなをつけてみました。読みにくかったらごめんなさい。

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― 新着の感想 ―
[一言] ツイッターのハッシュタグの関係で読みました。 >自分が小学生の時に妹に話してたお話のうちの一つです。 と聞いて、ストン、と納得できました。 なるほど。確かにこれはそういった雰囲気があるおは…
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