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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

異世界召喚系

勇者召喚の巫女(その後の妹)

作者: ひつじかい
掲載日:2018/07/09

リクエストあった巫女の妹側のざまぁ?


因みに、リクエストは何でも受けている訳では無く、それらしい話を思い着けたものだけ書く事にしています。

 勇者様が魔物の腹に消えて、私は暫く呆然として居ました。


 この程度のモンスターに勇者様が殺されるなんて、有り得ない。

 それなのに、何故?


 何故?!



 強い衝撃を受け、私は地面を転がったようだ。

 叫びたいほど痛いし、動けない。

 このままじゃ、死ぬ。

 死ぬ?!


 嫌! どうして、私が!

 どうして、勇者様が!?

 有り得ない! 有り得ない有り得な……!



 あれ? 痛くない?

 どうして?

 傷が治った訳じゃないみたいなのに。


 死に行く私への神様の慈悲かな?


 でも、何故?

 私は、勇者召喚を行う巫女の一族なのに。

 私が死んだら、もう、勇者を召喚出来ないのに。


 そもそも、魔王を倒す為に召喚された勇者様が何故、死ぬの?

 神様は、どうして、守ってくれなかったの?


 これまで、途中で命を落とした勇者は居ない。

 それなのに、何故?

 今回に限って、何故?!

 私の時だけ、何でなの!?



 不意に、脳裏に姉さんの姿が浮かんだ。


 戦う力も無いのに、勇者様に同行すると言い出した姉さん。

 小さい頃から、母さんに聞かされた歴代の勇者と巫女の物語の影響だろう。

 何時も、巫女は勇者と共に旅をした。

 だから、身の程知らずにもそんな事を言ったのだ。


 ブスのくせに!

 勇者様が迷惑しているのが、解らないの?!


 足手纏いのくせに!

 勇者様は、姉さんを守る為に居るんじゃない!


 勇者様が優しいからって、勘違いしないで!

 私の姉じゃなかったら、相手にして貰えやしないのよ!


 何度、怒鳴ってやろうと思ったか。



 王都を離れるにつれ、魔物はどんどん強くなって、それなのに、姉さんは何時までも戦えないまま。


 だから、勇者様達に「置いて行きましょう」と言ったの。

 優しい勇者様は、私の姉だからと躊躇ったようだけれど、最終的には同意してくれた。

 私達は、姉さんを置いて先へ進んだ。「村が近くにあるから大丈夫でしょう」と言い捨てて。


 それから、暫くして、勇者様と言葉が通じなくなった。

 私達は、魔王の手の者が魔法か何かでそうしたのだと気付いて、辺りを探した。

 そして……。



 獣の息遣いが、間近で聞こえる。

 何か食べているみたい。


 ああ、そうか。

 食べられているのは、私か。



 何でかなあ?

 勇者様が、魔王を倒して、世界が平和になって。

 私達は、皆に称えられて。

 祝福されて、勇者様と結婚する筈だったのに……。



 『勇者様は、巫女を守って戦ったの。だから、魔王を倒せたのよ』


 母さんの言葉を思い出す。

 何度も聞かせてくれた勇者様と巫女のお話の最後は、必ずこの言葉で締め括られた。


 母さん。

 そう。母さん。

 どうして、私じゃ無かったの?


 きっと、姉さんが巫女だからこうなった!

 何も出来ない……巫女に相応しく無い姉さんが召喚したから、神様を怒らせたんだ!


 私が巫女だったら、良かったのに。

 巫女になりたかったのに。

 ねえ、母さん。

 母さんの所為よ。

 私を巫女に選ばなかったから。



 だから、姉さん……。私、悪く無いよ………ね?

勇者視点は書きませんので、最後に勇者様から一言。



勇者「結婚するなんて、言っていない……」

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