表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【旧】護国少年  作者: 東雲飛鶴
第二章 みなもとパラダイス ~青い珊瑚礁と楽園は天国に一番近い島にあった~
13/97

二章 3

 そんな怒濤の買い物を終えて僕らがホテルに戻ったのは、夕方近くだった。

 部屋に戻って休んでいると、みなもが買い物袋を片っ端から開封して、ソファーでぐったりしている僕の前で、ファッションショーを嬉々として始めやがった。

「明日着てくのどれがいい? ねーねー」

 涼しげなワンピースを二着、交互に胸に当てて、みなもは僕に見せる。

「好きなのにすりゃいいだろ」正直けっこう疲れてた。

「彼女の服ぐらいちゃんと吟味してくんなきゃダメだよ!」みなもがキレ気味に言った。


「いつから僕達付き合ってんだよ。お前は僕の恋人じゃないんだろ」

 僕は吐き捨てた。


 いつまで経っても僕を恋人認定してくれないのは、みなもの方なんだから。

 ぐっ……、とみなもは悔しそうに一旦言葉を飲み込んだ。そして、


「た、威の巫女、だもん」とボソリと言った。

「じゃ、制服あるから私服は関係ねえよな」


 僕はソファーの上で、ゴロリと背を向けた。


「……………………威のバカ!」というみなものシャウトと共に、僕の背中にはキックの雨が降った。二十三コンボだった。


 別に間違ったこと、言ってないじゃん。クソッタレ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ