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セブンス  作者: 三嶋 与夢
お金大好きで恐妻家な四代目
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追跡者

「つけられている?」


 地下十六階層で休憩に入った俺たちは、三日目も終盤にさしかかっていた。


 これでも初日に地下八階まで進んだのだが、以前と比べて全く違う迷路になっていた迷宮を前にペースが落ちていた。


 三日目で地下十五階を突破する予定を立てていたので、目標は達成している計算になっていた。


 初日に休憩場所を他の冒険者たちに取られていた。


 そこから微妙に歯車がかみ合わない。予定よりも先行はしているのだが、休憩を程よく取れていなかった。


 そんな俺たちパーティーを見ていたポヨポヨとシャノンは、明らかに気配を感じているようだ。


「ある一定の距離を保ち、こちらに悟られない範囲で追跡を行なっていますね。どうしようか判断に困ったのですが、偶然とは思えませんので」


 ポヨポヨが地味に有能だったと思えば、シャノンも有能だった。


「このポンコツと一緒なんだけど、こっちにやたら集中しているのよね。なんか、戦闘あっても回収もしてないみたいよ」


 休憩中であるミランダとアリアは、横になって眠っていた。


 前に出て偵察も行なっているアリアは、一番体力の消耗が激しい。見張りで入口付近にいるクラーラとノウェムは、本来なら休憩をしていて貰いたかった。


 しかし、人数が少ないのでそうも言っていられない。


 シャノンが言う。


「出発前も屋敷にいたわよ」


 それを聞いて俺はシャノンの両肩を掴む。


「なんで言わなかった!」


 すると――。


「え? だって、ノウェムもお姉様も気が付いていたし……」


 ポヨポヨが俺を見て鼻で笑う。


「気付いていなかったんですね」


 言い返せなかったが、俺はそれを聞いて考える。


(一定の距離を保っている? どういう事だ……襲撃を考えているのか? 俺たちが荷物を満載したところを狙う? ポーターを動かせる奴がいるとは思えないけど)


 宝玉から三代目が声をかけてきた。


『ライエルたちがターゲットか……厄介だね』


 五代目がもしもの時の話をする。


『ライエル、もしも危険になったら課題を放棄しろ。スキルも使用させる。なんなら、今からでもスキルを使用するか?』


 俺は否定の意味を込めて青い宝玉を指先でいじる。


 七代目が言う。


『これだから冒険者は嫌いなのです。ライエル、分かっているとは思うが、挟み込まれれば危険だぞ』


 狭い通路で挟み込まれた場合、前衛が戦闘をしていると悲惨な状況になる。


(ポーターの盾は後ろにも展開できるから、これからはそうするか? 俺たちを狙っているとなると……)


 俺は周囲を見て、寝ているアリアにミランダ、そして見張りを行なっているノウェムとクラーラを見る。


 最後に、ポヨポヨとシャノンを見た。


「なんですか、チキン野郎。こんな場所で興奮しないでくださいよ、まったく……」


 シュルシュルと音を立てて服を脱ぎ始めるポヨポヨを叩き、俺はシャノンの力を使用するか悩んだ。


(俺のスキルじゃないし、使っても大丈夫か)


 課題をクリアする条件は、俺がスキルを使用しないことにある。


「シャノン、数は分かるか?」


 だが、シャノンは首を横に振る。


「え、知らないわよ。距離を取っているし、興味もないから。というか、迷宮とか動くと疲れるのよね。ポーターの荷台で横になっているんだから、もう少し静かに動かして――痛い! 痛い! 痛い!」


 アイアンクローでシャノンの頭部を掴み、俺は言うのだ。


「今度はしっかり確認しよう、な?」


「します! しますから離してよ」


 シャノンを解放する。息を切らしたシャノンが、俺に言う。


「でも、迷宮の中は見えにくいのよ。なんか濃いし、それに色んな情報があってグニャグニャしているの。それに……」


 シャノンが部屋の隅を見た。


 そこには虫が飛んでいる。


 ポーターに取り付けたランタンの光を追ってきたのかも知れない。


 二代目が叫んだ。


『ライエル、あの虫は潰せ!』


 俺は即座に手元にあったナイフを投げつけると、少し大きめの蛾が落ちる。


(なんだ)


 ナイフが壁に当たると、部屋中の視線が集まった気がした。


 そして、先程までは気にならなかったが、近づいてその蛾を見るとポヨポヨが言う。


「また不気味な生き物ですね」


 シャノンは違った感想を持っていた。不気味な蛾のような虫を見ても驚かない。


「そう? 生き物じゃないわよ、こいつ」


 虫嫌いなシャノンが言うので間違いないだろう。俺が近づくと、その不気味な姿をした蛾は消えてしまった。


 シャノンが言う。


「変な魔力の塊だったわね。なんか細い糸が見えていたし、どこかで操っている奴がいるかも」


 なんでこいつはそれを言わないのかと思っていると、シャノンは俺を見て頬を膨らませた。


「今、こいつ使えないとか思ったでしょ」


「外れだ。なんで早く言わないのか、だ。それで、なんで言わなかった」


 シャノンは言い訳をする。


「見つけたのはさっきだもん! 初日や二日目は見てないし」


 ポヨポヨも言う。


「でしょうね。今日がはじめてですよ」


 俺が考え込むと、クラーラが交代を告げに来た。


「どうしました? 騒がしかったようですが」


 アリアも目を覚ましている。こちらを睨み付けてくるが、髪がバサバサで眠いのかイライラしているようだ。


「五月蝿いわね……寝かせてよ」


 ノウェムは入口付近を監視しており、こちらを見ていなかった。


 ミランダが上半身を起こすと、背伸びをしている。


「私はそろそろ起きる時間だったから、丁度良かったけど……何かあったの? 敵が来たら敵襲、って言って起こす約束よね?」


 俺は全員に謝罪をしつつ、状況を説明するのだった。






 四日目に突入すると、地下二十一階で休憩に入った。


 あれから引き返すか、それとも進むかを話し合った。だが、結論としては進むという選択肢を選んだのである。


 俺は今回でなくとも良かったのだが、ノウェムとミランダが継続を希望したのだ。


 意外なことにアリアは引き返す選択肢を選んでいる。


 これには俺も驚いた。


 クラーラは臨時メンバーなので意見は出さなかった。ただ、引き返すにしても気をつける必要があるとだけ忠告してくる。


 俺は地下二十一階で指示を出す。


「アリアとミランダさんは下がって! 俺が前に出る。ノウェムは魔法の準備!」


 弓矢を放ち、爆発で盾を落としたオークに俺はサーベルを引き抜いて走り出した。


 通路中央にいるオークの脇を、ゴブリンたちが走り抜けた。


 俺を無視して後方のメンバーに攻撃を仕掛けようとしている。


「お前ら舐めすぎだ」


 俺がオークに斬りかかろうとする頃には、ゴブリンがアリアとミランダさんによって片付けられていた。


 ミランダさんが三体を倒し、アリアが二体を仕留めている。


 俺の方はオークに斬りかかると、そのまま相手の腕を斬りつけて着地をした。そのまま相手に再び斬りかかることなく、オークの後ろへと走る。


 振り返ると、オークが燃え上がっていた。


 ノウェムの魔法である。


「いつ見ても威力あるな」


 俺がそう呟くと、二代目が言う。


『気を抜くな。周囲に気を配れ。足止めを食らったんだ……ついてきている連中との距離が縮まったんじゃないか』


 俺は燃え上がるオークを見ながら、周囲を見る。


 近くに冒険者たちがいるようには見えなかった。


 サーベルをしまい、近くに仲間がいないので呟いた。


「引き離して追ってこられないとか?」


 三代目が言う。


『ライエルは甘いよね。自分がどれだけのスキルを持っているか考えなよ。世の中、僕たち以上に厄介なスキルを持っている連中なんか沢山いるよ』


 つまり、相手は追跡に関してなんらかの有効なスキルを持っている、という可能性も考えられる訳だ。


 冒険者同士の戦いは、単純に力の強さだけで決まらない。


 スキルがあれば、それが明暗を分けることもある。俺は、オークを踏みつけ、障害物を乗り越えてきたポーターを見る。


 迷宮内でも足があるおかげで問題なく進めていた。


「頼もしいね」


 そして、ノウェムが近づいてくる。


「大丈夫ですか、ライエル様」


 俺は頷いた。


「あぁ、問題ないよ。それにしても、随分と威力が上がったんじゃないの? 魔法に関してはノウェムに勝てないな」


 そう言うと、ノウェムは軽く握った拳を口元に持っていき、笑顔で言う。


「頑張った甲斐がありました」


 魔法で水を発生させたクラーラが、オークから魔石や素材を回収する。


 小さな女の子がオークを解体していく姿というのを、見慣れてしまう自分が少し心配になってきた。


 ノウェムが聞いてくる。


「まだ、後をつける人たちの事が気になります?」


「厄介な連中だよね。地下二十一階だよ。ここまで来られるだけで冒険者として食って行けそうなものなのにさ」


 同業者を狙って稼ぎを奪い取る冒険者は、確実に存在している。


 得に迷宮では死体処理にも困らない。


 迷宮が時間と共に取り込んでしまうからだ。


 ゴミや死体で散らかっていないのは、そういった仕組みがあるためだ。


 研究者の中には、そうやって迷宮は死体などを食べて大きく、深くなっていくのだと信じている者たちもいた。


「……引き返しますか?」


 俺は首を横に振る。


「このまま続行する。そう決まったから、続けるさ。危うくなったら引き返すけどね」


 シャノンがミランダに賛成してしまったために、続行が決定したのだ。


 何を考えているのか……。


 ポヨポヨはどうにもクラーラと同じで意見を言おうとはしなかった。


 決まったことに従うというだけだ。


 オートマトンだからだろうか? 普段からそれぐらい控えめであって欲しいものである。






 地下二十一階層を超えた辺りから、進み具合は小刻みになっていた。


 休憩中の俺は、クラーラと共に帰りの時のために地図を作成している。


 ポーターに取り付けたランタンの明かりで、二人でクラーラの書き記したメモを見ながら地図を書き込んでいく。


 今日はミランダさんが見張りを行なっていた。


 アリアは眠り、ノウェムもその横で眠っている。


 シャノンはミランダの近くで眠っていた。


「……地下二十六階はこんな感じですね」


 完成した地図を見て、俺も頷いた。迷宮は少しずつ変わっていくのだ。迷宮によってその頻度は変わってくるが、アラムサースではこうして書き記しておいても無駄にはならない。


 多少の変更はあっても、帰還する時は大体が同じであろう。


「明日は地下二十七階か」


「七日目には地下三十階まで行けそうですね。それにしても、ポーターは凄いですよ。アラムサースの迷宮用ですが、改造すれば他でも使用できます」


 俺はポーターを見ながら言う。


「スピードが出ないんだよね。外で使うならまだ馬車の方がいいよ。ただ、迷宮用としてなら確かに便利だ」


 クラーラは頷きつつ、書いた地図を大事に折りたたんで荷物の中にしまうのだった。


 帰還する時はそれを見て帰る事になる。


 場合によっては命綱とも言える物になるのだ。


 俺は、クラーラに言う。


「なぁ、このまま俺たちのパーティーに加入しない? いつまでも臨時ではなく、正式な仲間にさ」


 前から誘うことは考えていた。


 特に勧めてくるのは三代目だ。


『ついにクラーラを誘うんだね、チキン野郎のライエル!』


(こいつ、ポヨポヨの言葉を真似しやがって)


 前から三代目が誘うように言ってきたのだが、タイミングが合わずに話す機会がなかったのだ。


 すでにノウェムたちにも話はしているので、俺の独断ではなかった。


 だが、クラーラは目を伏せる。


「ありがとうございます。でも、駄目だと思いますよ」


「なんで?」


 俺が拒否された理由が分からないでいると、クラーラが自分の事を話し始める。


「以前、私は学園に通っていました」


「そう言えば……聞いたような」


 宝玉から声が聞こえてきた。


 三代目だ。


『ライエル……静かにしてくれないかな?』


 少し低い声だったので、真剣なのだろう。俺は口を閉じる。


「勉強は出来た方だと思います。本が好きでしたし、知識も普通の人よりも豊富な方だと思います」


 俺は頷く。そのおかげで何度も助けて貰った。


 ただ――。


「私のスキル……三段階目である『ウォーキングライブラリー』は、私そのものですね。だから、止めた方が良いと思います」


 俺は首をかしげる。


 分かっていないと思ったのか、クラーラは丁寧に説明してきた。


「歩く図書館。私は今までに読んできた本を忘れていようが、スキルだけは記憶しています。そして、質問されれば今までの知識から答えを出すんです」


「いや、それって普通に凄いよね!」


 だが、クラーラは首を横に振った。


「私自身が情報を引き出すことはできないんです。他者に質問をされ、それに答える……しかも、読んできた本に偏りがあれば」


 三代目が言う。


『なる程ね。正解を言うわけじゃない。冒険者とすると……微妙だけど、それでも彼女は有能だと思うけどね』


 俺も同感だった。


「でも、それって凄いスキルだよね?」


 クラーラは眼鏡を取ると布で拭き始めた。


「……図書館にはもっと優れたスキルを持つ人たちがいます。記憶した本を忘れない。手に入れた情報をまとめ、応用した答えを出す人もいます。そんな人たちから見れば、私は劣化版という事でしょうね」


「いや、それは流石に……」


 クラーラは首を横に振る。


「良いんです。元から知識を吸収するのは得意ですが、応用は苦手でした。不器用なんですよね。だから、できる事だけをしてお金を稼いでいます。これでも仕事は真面目ですから、よく仕事をする人たちもいるんですよ」


 俺に笑顔を向けるクラーラは、少しだけ寂しそうに見えた。


 三代目が俺に言う。


『なんで黙るの! もっと熱く誘おうよ! こう、成長した時の『らいえるサン』なら、今の場面で絶対に相手を惚れさせていたよ!』


 六代目も言ってくる。


『そこはビシッ、と決めるところだろうに』


 呆れられても困る。


 そう思っていると、ゆらりと起き上がったノウェムが、クラーラに近づいてきた。ランタンの光で表情が見えず、少しだけ怖かった。


 そして、クラーラの手を握る。


 ノウェムは笑顔だった。


「素晴らしいですよ、クラーラさん」


「え? あの……」


 クラーラも戸惑っている。


 俺に助けを求めるような視線を向けてくるので、笑顔で首を横に振っておいた。


 笑顔で目を輝かせているノウェムを止めるなど、俺にはできない。


「今まで私は貴方を見誤っていました。その年齢でスキルを最終段階まで使用でき、これまでの活躍……確かに地味ですが、素晴らしいものでした。貴方はもっと誇って良いんですよ」


「そ、それはどうも……手を離して……」


「それでですね!」


「は、はい!」


 ノウェムが大声でクラーラに言う。


「是非ともライエル様のハーレムメンバーに加わってください。ライエル様もクラーラさんを気に入っている様子。問題などありません」


 三代目も同意していた。


『本人の意見を無視しているから問題ありだけど、この子が加わるならそれでいいや。今更、一人か二人増えても問題ないよね、ライエル?』


 俺は困っているクラーラが視線を向けてくるので、俺も困った。


(何? 自分の欲望のために、俺にハーレムメンバーを増やせとか言うの、この人? ないわー)


 俺はノウェムに言う。


「ノウェム、そういう強要は良くないし、俺としてはお前と――」


「ライエル様!」


 ノウェムが俺を見る。目には力があり、俺は背筋を伸ばした。


「は、はい!」


「相手がこれだけサインを出しているのに、鈍いにも程があります。クラーラさんだって、ライエル様を嫌ってはいません。いえ、むしろ――」


「駄目……それ以上は言っちゃ駄目……」


 涙目でノウェムにすがりつくクラーラを見て、俺は微妙な感情になる。


(えぇぇ、俺の気持ちを理解してくれないノウェムが、そんな事を言うの? でも、可愛いから許すわ……って、そうじゃない!)


「あのね、ノウェム。こういうのは良くないと思うんだよ。ハーレムとか、俺には維持できないよ。ほら、俺は冒険者としてまだ駆け出しも良いところだし」


 そう言うが、ノウェムは首を横に振る。


「いいえ。ライエル様はいずれ大成します。その時のために、彼女の力がきっと必要になるでしょう。それに、ここまでしておいて――」


 そこまで言うと、眼鏡をかけたクラーラが必死にノウェムを止めに入る。


「まって……違うの……違わないけど、それは待って」


 そして、笑顔でノウェムは言うのだ。


「では、お仲間の件ですが」


「分かったから。だから、それ以上は……」


 すがりつくクラーラに、ノウェムは笑顔を向けて喜ぶのだった。


「やりましたね、ライエル様。これでクラーラさんも私たちの仲間ですよ」


 俺がポカーンとしていると、拍手をしてくるポヨポヨ。


「おめでとうございます、チキン野郎。まさか、女性を使って意中の相手を我が物にする卑劣な手段に出るとは……ポヨポヨはいつでも毒牙にかかる準備ができております」


 俺は怒鳴りつける。


「しねーよ! 今の流れを見ただろうが! ポンコツ、お前わざとだな!」


 そして、眠そうなシャノンと一緒に拍手をしてくるミランダさん。


「迷宮でなんか良い雰囲気になっていると思ったら……流石はライエルね」


「ちょっと……眠いんですけど……どうでも良いことで起こさないでよ」


 俺はアリアの方を見る。


 すると、無表情で拍手をして言うのだ。


「流石はライエルね。次々に狙った女をものにして……最低野郎」


 そう言って布団をかぶって寝てしまった。


「おい! 違うって! これはほら! あれだって!」


 言い訳する俺を無視して、全員が自分の場所に戻っていく。


 クラーラは、その場に座り込んで顔が赤くなっているのを両手で隠していた。


 四代目が言う。


『ライエル君、さいてー』


 二代目は。


『あれだな。もう諦めろよ』


 六代目も言う。


『う~ん、この流れがなんだが……ミランダもこの勢いで。ついでにシャノンも』


 七代目は。


『良かったな。というか、もうそれしか言えない』


 五代目が言う。


『三代目やノウェム的には良かったんだろうな。アリアのフォローをしておけよ』


 三代目は興奮気味に言う。


『歩く図書館とか凄いね。僕が嫁に会う前なら、絶対に声をかけていたよ! ライエル、大事にするんだよ』


 俺は思った。


(いや、声はかけたけど……そういう意味じゃなかったし!)


 顔を赤くしたクラーラと共に、その場で気まずい空気で過ごすのだった。


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