席替えだ!
席替えです。
そして──
今日も野上さん可愛いなぁ──
ショートホームルーム前。自分の席に着いたまま、ぼんやりと野上さんの方を見ていた。
唐崎さんと楽しそうに話している。
おれも混じりたいなぁ……なんて──
「おらー、席着け〜」
担任が入ってきて、皆席に戻る。
そして、教卓の前で今日の連絡をし始めた。
連絡が終わった時。一人の男子が手を挙げて、先生に質問を投げかけた。
「先生ぇ、席替えしないんすか?」
と。
席替え……。
「そうだなぁ──じゃあ、総合の時間にでもやるか。第一回」
と先生は、メモ帳らしき物にサラサラっと書き留めた。
「ヨッシャ! 先生ナイス!」
「おい、敬語使えよ」
「へーい……」
先生は軽く注意したあと、
「えー、クジ作るの面倒くさいので、総合の時間までに四人グループ作っとくように。男女でな。以上──」
と言って、教室を出て行った。
教室は、ざわざわと席替えの話で騒がしくなる。
四人グループかぁ。やっぱり、創也と野上さんと唐崎さんと組みたい──
「よ。幸多」
「創也──」
創也がニヤニヤしながら来た。
なんだろう、この感じは……。
「グループ、もう決まってるよな?」
「わかってるんだぞ?」と言いたげに、創也は聞いてくる。
「一応は……」
「じゃあ誘いに行くぞ」
「えっ?!」
「えっ?! じゃねえよ。この前野上さんと話せたよ! って嬉しそうに話してたのは誰だよ」
「う゛……」
紛れもない、おれです……
「話していいって言われたんなら、別にビクビクする必要は無いだろ。それに俺も一緒に交渉しに行くし」
と創也は頭を掻く。
さりげなく協力してくれるのが、本当に嬉しい──
「そうだよね! いざとなったら創也が助けてくれるし。うん。行こう──」
「急にやる気だなおい……まあ勇気出たならいいけど──」
創也と一緒に、話している野上さんたちの所に行く。
前よりは緊張する事もなくなった気がする──
「お、おはよう──」
「おはよう。松木くん」
「おはよう」
二人が挨拶してくれた。
嬉しい──
「席替えのグループ決まったか?」
創也が聞く。
「ううん。まだ。でも、一緒のグループなら、矢倉と松木かなって話してたとこ。ね、由里葉」
「うん。他の男子とまだあんまり喋ったことないから。松木くんたちならいいねって」
わ〜ッ! 何かスゴい嬉しい──!
「じゃ、じゃあ、グループ組まない? ちょうど四人だしさ」
「いいよ。ね」
「うん。よろしくね、松木くん矢倉くん──」
なんという奇跡! はあぁ……。嬉しくて溜め息が……
総合の時間が楽しみ過ぎる──
*
「グループ決めたか? じゃ、決まってるグループから好きな席に移動しろ──」
そして総合の時間。担任が指示を出した。
ついにこの時間が来た! 移動しよう!
「創也は……って、もう行ってる!」
すでに、創也は野上さんたちの所に行っていた。
創也が何か唐崎さんに耳打ちしている。
でも、とりあえず合流するのが先だ──
合流すると、なぜか唐崎さんがニヤニヤしていた。
……なんだろ。さっきも感じた気がする。
「席勝手に決めちゃったけど、いいよね? 窓際の一番後ろに、二人が座って。うちと由里葉はその前に座るから」
「うん。わかった」
「それと──応援するから」
唐崎さんがそっと耳打ちしてきた。
応援するって……?
「創也?!」
「いずれはバレるから、言っといた。良かったな」
と創也が小声で言ってくる。
良かったの?! でも、反対されてる訳じゃないから、いいのか?
「祭ちゃん?」
「何でもないよ。これから楽しみだね!」
それ、どういう意味?!
「そうだな──」
創也まで?!
「わたしも──」
野上さんはわかってないだろうけど……!
何か、喜んでいいのかわかんないんだけど……
とりあえずは、喜んでいいのかな──?
どうだったでしょうか、
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