【おまけ】球技大会
本編ではないので、書き方が違います。
冬休み明け、球技大会。
冬休み明け。今日は球技大会が行われる。
男子は卓球。女子はバレー。
幸多と創也は、卓球場の隅で順番待ちをしていた。
「何で卓球かなぁ、もっとサッカーとかあるじゃん?」
「卓球なめんなよ? あの狭い板にスマッシュ決まったときの快感はハンパないぞ」
「いつから創也はそんなに卓球好きになったの?」
とスマッシュのポーズをとる創也に幸多が不思議そうな顔をして訊く。
「いや、温泉卓球ぐらい」
「あ、そんな好きじゃないんだ……」
そんな会話を交わしていると、先輩らしき男子が二人に声をかけた。
「君たち、次試合でしょ。準備して」
「はい」
「はーい──良いところ、見せようぜ」
「え?」
創也が視線を卓球場の入り口に向けた。
そこには、由里葉と祭が立っていた。
祭は、幸多と創也に気づいたのか、手を振って言った。
「頑張ってねー!」
「頑張れ──」
と由里葉も控えめに手を振った。
「おー」
「うん! 由里葉が、手振ってくれた//! 頑張らないと!」
「何かお前が言うと変だな。慣れない」
「仕方ないだろ、新年から下の名前呼ぶようになったんだから」
と創也に言う。
「はいはい──んじゃ、負かしますか」
「……目が本気なんだけど」
「やるからには、全力で潰す──」
「こわ……」
二人は卓球台に向かって、歩いていった。
*
「惜しかった……」
「やっぱり、先輩には勝てないね──」
ダブルスで三戦中、二勝一敗。
同学年と二年に勝ち、三年には二点差で負けた。
「お疲れ様」
「お疲れー」
「あとちょいだった」
「やっぱり三年は強い──」
少しかいた汗を拭いながら、創也と幸多は言う。
「でも良かったよ!」
「うん、良かった」
「サンキュー」
「あ、ありがとう//」
「何照れてんの松木」
と祭がからかう。
幸多はどぎまぎしながらも、否定する。
「照れてないよ//! 唐崎さんこそ、創也に応援されたら照れるくせに」
「照れないから。ね、創也」
「そうだな。照れたのは、告白した時ぐらいか」
「何言ってんの//?! フツー言わないでしょ//!」
「あ、祭ちゃん照れてる」
「由里葉っ//!」
と祭はあわあわしながら由里葉を軽く叩く。
「いいよいいよ、次祭たち出るんでしょ? バレー」
と創也が話題を変える。
「出るよ! 由里葉もね」
「うん……」
「応援行くわ」
「おれも応援するから、由里葉頑張れ!」
「うん……//」
由里葉は照れながらも、力強く頷いた。
*
体育館に移動して、幸多と創也は由里葉と祭に声援を送りながら見る。
「ファイトー!」
「頑張れー!」
祭は二人の声援を聞きながら、由里葉に声をかけた。
「由里葉、頑張ろうね」
「うん──!」
*
「やったあ!」
「うん!」
女子バレーは、一年にして二年、三年を倒し、三勝。
祭と由里葉は満面に笑みを浮かべ、幸多たちのもとに戻った。
「お疲れ。おめでとう」
「ありがと! あとでジュースおごってよね」
「何でだよ」
「勝ったからでしょ」
「……わかったよ」
「やったあ!」
と喜ぶ祭と創也の横で、幸多と由里葉も会話を交わしていた。
「お疲れ」
「うん//」
「良かったね! 勝てて」
「うん//」
「おめでとう//!」
「ありがとう──//」
と由里葉は笑った。
お互いに少し照れながら会話を交わす二人。
そんな二人を見ながら、創也と祭は幸せそうだなぁと思うのだった──
次回、バレンタインデーのお話を。




