【おまけ】告白
本編ではないので、書き方が違います。
告白。「それからそれから」と「新年」の間のお話です。
冬休み。料理研究部は集まりがあり、創也もちょうど学校に来ていたので、祭を待つ。
そろそろ時期かもしれないと、創也は考えていた。
「……はぁ」
調理室から少し離れた所で、創也は息を吐く。少しだけ、息が白く色づく。
「ありがとうございました──」
調理室から声が聞こえてきて、生徒が出てくる。
そこから、祭と由里葉も出てきた。
「矢倉じゃん。どうしたの?」
と祭が気づいて創也に近づく。
「……ちょっとな。野上、悪いんだけど、ちょっと唐崎借りていい?」
「え? うん。いいよ。じゃあ、わたし図書室行って待ってるから」
「サンキュ──」
またね、と由里葉は行ってしまった。
「えっと……なに?」
祭がちょっと緊張気味に創也を見る。
「うん。ちょっと、ちゃんと言っとかないとかなと思ってさ──」
と創也は祭を見つめる。
「な、なに//?」
「俺……、唐崎のこと好きだから。だから──」
一瞬溜めてから、創也は言った。
「よかったら、付き合ってください……//」
「ぁ……//っと……////」
祭の目が泳ぐ。
それを見た創也は、可笑しくて笑ってしまった。
「ぶはっ//いや、いいわ。返事待ってるから。じゃ──」
と創也は歩き出す。
待って、と祭は創也を呼び止めた。
「……ん?」
「お、お願いします……////」
「…………あははっ」
「何笑ってんの//?!」
創也は祭の前に戻り、笑いを止めてから言う。
「いや、嬉しいわ──よろしくな」
「……うん//創也」
「っ//……祭かぁぁぁぁ……」
「何よ//!」
「いや、何も──」
と創也は安心したように笑う。
その笑顔が、祭の心を乱しているとも知らずに──
由里葉「何だったの?」
祭「うふふふふふ////」
由里葉(……何だろう。ちょっと失礼だけど、祭ちゃんおかしい……)
またいつか。次回は球技大会の話を。




