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スキル合成

6話目です。


いつもの時間に5話を予約投稿したつもりだったのですが失敗していたようなので急遽作り上げました。少し短いですが楽しんでもらえると幸いです

装備>>スキル

 <STR>Lv10 <SPD>Lv10 <VIT>Lv10 <INT>Lv10

 <MIND>Lv10 <DEX>Lv10 <補助>Lv5 <妨害>Lv7


 今後の方針を話し合ってかなり戦った。夕食と休憩を挟んでからもずっと東の森に4人で来ていたのだから、すでに何十匹蜂と戦ったのか覚えていないのは仕方のない事だろう。

 途中からマサトだけじゃなく俺も蜂の攻撃を受けてみたが高いステータスのおかげかそこまで悲惨な事にはならなかった。


 マサトのスキルLvが上がったからか、多少攻撃されても回復を使う事がほぼ必要無くなった為に<補助>のLvがなかなか上がらなかったが、それでも2つ目の特技を覚えた。それがこれ



 <補助> アンチポイズン:対象の状態異常<毒>を治療する。

 <妨害> ポイゾネス:毒の霧を呼び出し対象を状態異常<毒>にする。



 両方が<毒>に関する特技だったのは意外だったが、これで俺も攻撃に参加できると使ってみたのだところ、どうやら確立が低いらしく巨大蜂は一度も<毒>にならなかった。その事をマサトに聞いてみると


「確かに《アンチポイズン》も《ポイゾネス》も低確率で効果が発動するけど、ここの虫は<毒>にならないぞ?」


 そんな事をいわれてしまった・・・。どうやらモンスターには状態異常になり易いモンスターとなり難いモンスター、無効化してしまうモンスターがいるそうだ。そしてここのモンスターは全て<毒>無効らしい・・・


「そういえば、そろそろステータス系のスキルが10になったんじゃないのか?確認してみろよ」


「ん?ああなってるな」


「それじゃあ早速合成できないか確認してみようぜ」


「いや、そう言われてもどこで合成すればいいんだ?装備のところだと何もかかれてないんだが・・・」


「なんで装備の方見るんだよ・・・スキルツリーみるだろ普通は!」


 微妙に興奮しながらそう叫ぶマサト・・・何が彼をそうさせるのか。いやわかっている、攻略に載っていない情報が手に入るかもしれないのだ、周りが気づくまでにある程度スキルのLvを上げてしまえばなかなか追いつかれる事はないだろう。俺としてはどうでもいいことだが・・・


 久々に(といってもまだ1日もたっていないが)スキルツリーを開く。そこには6つのステータス上昇系から矢印が伸びていて<ステータス上昇:小>というスキルが追加されていた。どうやらこれが合成されたスキルのようだ。


「ステータス上昇系全部を合わせて<ステータス上昇:小>ってのが書かれてるな」


「まじか!つまり本当はステータス上昇ってスキルだったのをわざわざ分けていたって事か・・・」


「それに6つも合成するスキルがあるってことは、他の武器や防具、属性のスキルも全部限界まで育てたら合わさりそうだねえ」


 ミサトの言葉に俺もそんな気がしてきた。わざわざ複数のスキルを合わせなければ覚えられない特技があるのに、装備できるスキルは10個のみ。確かに派生スキルがあるが、生産系のスキルの場合はそれら全てを作る物に合わせてスキルを装備しなおすのは大変だ。それに、もしかしたら<作成>が<武器作成>のようなスキルに派生か合成出来るようになるかもしれない。

 それにしても好きなようにキャラクターを育てられるのと、キャラクターを好きなように育てられるのでは違う気もするのだが・・・


「それじゃあさっそくこの6つを合成するかな」


「楽しそうですね、兄さん」


 くすくすと笑いながらそういってくるミコにいわれて、俺は自分が笑っている事に気がついた。


「まぁな。物は試しとやってみた結果が出たわけだし、楽しいかな?」


 そういってミコの頭に軽く手を乗せる。そして


「スキルの合成っと」



 <スキルを合成します。合成にはスキルポイントを5消費します。よろしいですか?>



 まさかのスキルポイント消費である。しかも5というのは6個が10になって手に入ったポイント6をほぼ消費してしまう。さらに現状スキルポイント1で覚えられるスキルは俺のスキルツリーには書かれていない。俺は自分の行動の結果に涙が出そうになりながらウィンドウに書かれている<YES>のボタンを押す。



装備>>スキル

 <ステータス上昇:小>Lv0 <補助>Lv5 <妨害>Lv7



 俺の現在装備できるスキルはこの3つだけ。・・・せっかく何か武器を取ろうと思ったのに、これではいつまでたっても<妨害>しかする事がない。


「合成した結果はどうなったんだ?」


「・・・合成にスキルポイント5も持っていかれた。おかげで俺の装備中のスキルは3つだけだよ」


「5だと!派生でも3しかもっていかれなかったんだが・・・これは知っていてもとるのが大変そうだな」


 そうつぶやき難しそうに頭を悩ませている。時折「あのスキルを後でとれば」とか「こっちを後回しでも」なんて聞こえてくるので、たぶん自分のとる予定だったスキルのうち優先度の低いものを探しているのだろう。


「マサトはしばらく放置して、2人はどうするんだ?このスキルを目指すのか?」


「ん~・・・私はステータスよりも素材を探せる<発見>とかの方がいいかな?あ~でも<作成>スキルのLvを上げないとスキルポイントが3にならないし、しばらくはステータスのどれかを上げようかな」


「私はとってみます。幸い<杖>がすでに10を超えていますので1つずつとっていきます」


 そういって2人はマサトのように悩む事もなくスキルを増やしていく。そうしてマサトが戻ってくるまで3人でスキルについて話していく。


「私は<作成>の為にそれに関係しそうなスキルをとるって決めたけど、2人はどうするんだい?とくにアトムなんていまだに武器がないし」


「武器スキルがない事を言われるとさすがに辛い物がありますよ・・・。でもとりあえずこのステータス上昇ってのがどう違うのか確かめたかったんで後悔はしていませんけど」


「後悔して無いならいいじゃないか。それで?何か変わったのかい?」


「私も気になります」


 マサトが復活してないが、まぁいいか後でミサトさんが話すだろう。


「実はLv0に下がって微妙にだけどステータスの数字が下がってるんだよね・・・」


 そういって俺は2人に自分のステータス画面を見せる



ステータス

 LP:1700/1700

 MP:170/170

 STR:19

 SPD:19

 VIT:19

 INT:19

 MIND:19

 DEX:19


「初期値が確か1000でLPが100ずつLvが一番高いやつの分だけ増えるから、今は7?」


「<妨害>が7だからそうなるね。そして<ステータス上昇:小>の効果で2上がってる」


「先ほど<INT>を取って確認してみましたけど、こちらは1。兄さんは10だったのですから11上昇していたはずですよね?」


「そういうこと、確かにLvで2ずつ数値が増えるのなら最終的にはいいのかもしれないけど、しばらくは合成する前よりも下がる。特に俺はステータスのLvが10だったから12も下がった事になるんだよな。この状態で蜂の攻撃を受けるのはさすがに怖い」


「スキルの合成や派生は少し考えて行った方がいいのかもしれませんね」


「そうだねー。こういう情報が手に入って助かったよアトム」


 そういって2人も考え込んでしまい、結局3人が納得できる結論が出るまで俺もこれからのことを考えていた。


 直接的な攻撃方法が手に入る武器スキル。ただし、初期に選んだ場合は武器が手に入ったが俺は新しく取得するので対応した武器がもらえないかもしれない。そう考えると属性スキルも意味が無い。これは<杖>か<銃>が有って初めて攻撃用の特技が出るからだ。

 無難に<剣>か、もしくはスキルポイントを3消費して何か生産系のスキルを取得してみるか。<発見>や<感知>はフィールドにある採集できる植物や鉱石を見つけられるようになったり、マップ上にモンスターの位置が表示されるようになるスキルのため必要ない。

 <道具>の場合は回復薬や毒薬などの薬が作れるようになるらしいが、似た効果を持ったスキルをすでに持っているのでこちらも必要ない。

 となると<罠>か・・・


 スキル<罠>。素材やスキルと組み合わせてフィールドに罠を仕掛ける事ができる。一般的なのは<火>と組み合わせて踏んだら火柱が上がる特技 《マイン》や<土>と組み合わせて落とし穴を作る 《ホール》といったもの。


 たぶんだが<妨害>と<罠>でも何か出るはずだ。ゲームでは毒ガスのトラップなんてよく有る話だから間違いない。というか、これも<ステータス上昇>と同じでわざと分けられている気がしてならない。


 それに失敗しても、結局複数取らないといけないのは変わらないわけだからあまり問題じゃない。そう考えて下を向いていた顔を上げる。

 だがまだ3人とも考え途中のようだ。しばらくはこの草原でゆっくりとこの世界を満喫しよう。


 このゲームには夜がなく見上げた空には目がくらむような青空が空には広がっていた。




 3人の考えがまとまったのは俺が空を眺めだしてから5分後ぐらいの事だった。


 スキルの合成が終わって、もう一狩り。と行きたいところだったけどさすがに時間も遅くなってきたので、今日のパーティは解散となった。3人はさすがに眠いと言う事で明日の朝、東門に集合してこの4人で森の奥の方まで入って巨大蜂と芋虫狩りをすることにした。

 

 ・・・あれ、俺ステータス下がってるのに大丈夫なのか?


 まぁ無理そうなら場所を変えればいいか。1人ではまともに戦えない俺もログアウトを行い、ベッドで眠りについた・・・

誤字・脱字・質問などございましたらどうぞ



ステータス(初期)

 LP:1000/1000

 MP:100/100

 STR:10

 SPD:10

 VIT:10

 INT:10

 MIND:10

 DEX:10


ステータスの初期値の設定です。一番高いスキルのLvに合わせて

LPは*100、MPは*10、ステータスは*1上昇します

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