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個人的な依頼と検証

26話になります。


気づいたらだいぶ空いてました、もうしわけない。

「あの・・・もしかしてマツさんですか?」


 そう声をかけてきたプレイヤーにマツが目を向けるが、その顔に覚えがないのか困っているようだ。


「確かに私はマツとなのってるわよん・・・。でもあなたは誰かしらん?」


「あぁ、その言葉遣いでこの体格のプレイヤーはベータのマツさんですね。よかった」


 そのプレイヤーはトマツと名乗った。どうやらベータのときにマツに何度かお世話になったプレイヤーの1人らしい。マツの情報はネットでも話題で、ベータの有名プレイヤーが少女を連れてなぜかオネエキャラになっていると、どこかの掲示板で噂がたっているらしい。


 ・・・ほんと、マツはあのしゃべり方でリカと一緒じゃなかったらいい意味で有名になれてたんだろうな。


「それでん?私になにかようなのん?」


「あのですね・・・実はマツさんに兵隊蜂の素材を売ってもらいたいのですよ」


「兵隊蜂の素材?別に自分でとりにいけばいいのではないかしらん」


「ソロでいければいいのですけどね・・・知り合いがほとんどログインできないのでなかなか手に入らないんですよ・・・」


「別に素材を買い取ってくれるというなら別にかまわないわよん?ただ・・・かなりの値段になると思うけど」


「大丈夫です。手持ちは5万c近くあるので蜂の甲殻を1つ1000、針を1500で買い取らせてください」


「1つ1000!」


 いや、それよりもこの人の所持金5万cっていったい・・・


「かなりの額ねん。いいわ・・・ちょうど狩りに行こうって話だったしねん」


「ありがとうございます!それじゃあ狩りを終えたときにでもTELをください」


 そういってトマツが右手を差し出す。マツもその手をとり、2人がフレンド登録を完了する。


「それじゃあたくさん取ってくるから、お金をたっぷり用意しといてねん」


 そういって歩き出したマツにリカがついていく。俺たち4人もそれに続いて北門へと向かった。



 北門をでてから道中のウシやヒツジは倒さずに進む。道沿いはプレイヤーが戦っている場所も多かったというのも理由だが、1匹1匹に時間のかかるウシやヒツジと戦ってもうまみが少ないのだ。

 それに今回は武器と防具の耐久値の回復のための素材を取りに行くのだから、その前に耐久値を減らしてしまうわけにはいかない。


 リグーにつくまで、俺たちは自分たちのペットを触りながら情報を交換する。


 とくに先ほどの戦闘で《ポイゾネストラップ》の効果が自分にもあった話をすると、みんなが嫌そうな顔をする。

 それはそうだろう、一歩間違えば自分が<毒>状態になってしまうわけだから。


「・・・あれ?そういえば俺結構敵の近くで戦ってるけど、毒になったことがないな?」


 と、マサトが不思議そうにしている。確かに<罠>をとってからは、よく使っているのだから壁役のマサトが<毒>や<麻痺>になってないのは不思議だ。


「それじゃあん、試しにそこのウシを使って試してみましょうか?」


 そういってマツがちょうど前方を歩いているウシを指差す。


 俺はとりあえず頷いておく。俺が参加しなければ意味がないのだから当たり前だ。

 みんなも賛成のようで、早速ミコ、ミサト、リカの3人が少し距離を開けてそれぞれ遠距離からスキルで攻撃を開始する。


 俺とマサト、マツの3人は攻撃をしている3人より前に移動して近づいてくるのを待つ。

 待っている間に俺は《ポイゾネストラップ》を設置。その少し自分たちよりの場所に《パラライズトラップ》も設置しておく。


 そして、手数の多いミコに向かって走っていたウシに向かって、マサトが《挑発》を行いさらに走り出す。ヘイトが一番高くなったマサトに向かって体当たりを仕掛けるウシ。そのウシの攻撃を盾で防ぎながら罠が仕掛けられているほうへと誘導するマサト。


 そして、ウシが《ポイゾネストラップ》を踏んだとたんに、俺のヘイトが一位になったのかそのまま俺に向かって体当たりをしようとして《パラライズトラップ》に引っかかる。


 ほぼ同じ位置にいたマツは特に状態以上になった様子はないが、俺とウシは《ポイゾネストラップ》で<毒>の状態になっている。


 麻痺を先にしていたら、やはり俺も痺れてうごけなかったんだろうか・・・


 俺とマツのそれぞれの状態を確認したみんなは、そのままいつも通りにウシを囲ってからヘイトが前衛から外れないように、というかこの場合は俺から外れないように攻撃している。


 しかたなく《アンチポイズン》を自分に使って、回復も《ヒーリング》を自前で行う。


 ウシの後ろ側から、マツが斧を勢いよく振り下ろす。斧自体が光っていたので、何かしらのスキルで強化していたのだろう。その一撃が止めとなって、ウシのLPバーが無くなりウシも消えてしまった。


「これでわかったな。どうやらトラップ系のスキルはモンスターと設置したプレイヤーに効果があると・・・」


「これなら安心して前で戦えるわねん」


「だな!」


 よかったよかった。そうマサトとマツが笑いあっている。


「でもさ、これってアトムがタゲ取りやるのきついんじゃないの?」


 とリカの一言で2人が固まる。いいぞもっと言ってやってくれ、俺は元々防具のスキルを取っていないので2人よりも防御力が低いのだから、壁役は2人にやらせるべきだろう。


「それに防具スキル上げるのに攻撃されないといけないわけでしょ?アトムが攻撃されてても仕方ないし、マサトがんばりな」


「へ~い・・・」


「兄さん壁役お疲れ様でした。これからは後ろから一緒にがんばりましょうね」


「あぁ・・・といっても罠を仕掛けに前に行ったり後ろで回復したりって動き回るだろうけどね」


「そうなのですか・・・」


 少し残念そうにしている。だがこれは仕方がないことだろう、ミコと近いスキルなのはリカなのだが、採集のために最初のうちは戦闘に参加しないことも多い。つまりミコは戦闘中1人でいることが多いのだ。


「なんならお前も前で戦ってみるか?」


 俺はそう提案する。

 ドゥームスパイダーのような攻撃範囲の大きな敵ならともかく、これから戦うファイタービーの攻撃は針、ランドワームの体当たりは気をつけないといけないが、そもそも射線が前衛に被らないように移動しないといけないので直線的なものは当たる心配もない。


 しばらく考えてみるということだったので、俺はミコから離れて採集を行っていたリカに気になっていたことを聞いてみる。


「なぁリカたちとパーティを組んでいるときは地図の見え方が違うんだけど、なにかしらないか?」


「ん?あ~そのこと。マツも言ってたね。おそらく発見、作成、道具、探知とかのスキルが関わってるんじゃないかって。私とマツだけのときは普通の状態だったよ」


「そうなのか?それって1人じゃなかなか地図をちゃんと表示するのはきついってことか・・・」


「そういうことじゃないかな?あーでもなんでリグーは普通に地図がみれたんだろ?なんか違うのかね」


 リグーが特別なのか、それともリグーのような状態にする方法があるのか、わからないことだらけだ。


「ま、このメンバーでいればそれなりに地図で詳細が見れるから助かるわ~」


 そういってマツのそばへと移動する。リカはよくマツのそばにいるが、1人でフリスタをやらないのだろうか?いや、主婦といっていたし家事が忙しいのかもしれない。


 先頭でじゃれあっているマサトとミサトの2人とだいぶ離れてしまっていたので、俺はミコに声をかけて少し早足で4人の元へ移動する。


 そういえば自分も1人でこのゲームを遊んだのはあのスパイダー戦だけだったと気づき苦笑する。その様子を不思議そうにミコが見ていたのには気づかなかったフリをした。

誤字・脱字・意見とうございましたら気軽にコメントください


関係ないですが、世間では夏休みになりましたね。

夏休み・・・パートには無縁ですね・・・誰もいない職場で週5つらい・・・

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