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野良パーティ

22話目になります。


投稿は水、日の週2回でいこうと思います。

 週が明けて月曜日。今日から5日間、俺たちの大学ではテストがある。1日全てではないが、それでも毎日2時限は入っているので朝からフリスタにログインすることはできない。だが追試にならなければ、土曜からは真人も俺も夏休みだ。


「さすがにマサトは今日はログインしないだろうな」


 今朝、授業前から大学へ行き真人に授業中にもらったテスト範囲の資料を全て渡した。今日のテストはそのおかげで欠点は免れているだろうといっていた。そして、明日からの分を今日のうちに写すらしいのでフリスタには来ないだろう。


「・・・そう思ってたんだけどな」


 ログインした俺の前に、マサトからの『TEL』が来ているというウィンドウが表示されている。俺はとりあえず『応答』ボタンを押して『TEL』に応じる。


「お?やっと繋がったか。遅かったなアトム」


 ボタンを押すと、マサトの声が聞こえてきた。その代わりに自分の周り音が入らなくなる。


「遅かったって・・・お前、今日は資料の写し作業をやるんじゃ?」


「いや?そんなの寝る前でもできるだろ」


「・・・明日遅刻するなよ」


「おう。大丈夫だよ!」


 マサトと話していて俺は肩に何か重石が乗っているような、そんな気分になってしまった。


「それで?ログインしたとたんに『TEL』なんかしてきて、どうしたんだ」


「そうだった。今からギルドにこれるか?」


「ギルドに?何かクエストでもやるのか?」


「あれだ、さっきギルドに行ったらさパーティの募集をしててよ、そいつらと組んだんだけど人がなかなか集まらないみたいでな。お前もこないか?」


 マサトの誘いはありがたいが、はっきり言ってパーティに入って俺のメリットとデメリットはどんなことがあるだろうか。一瞬そう考えてしまったが、そういうものは考えないようにしようと思い直す。どっちが面白そうか、そう考えたらすぐに答えは出た。


「すぐ向かうわ」


「了解。ギルドのテーブルの方にいるから」


 そういってマサトとの『TEL』が切れた。俺はギルドに向けて走ることにする。




 ギルドに入った俺はさっそくマサトを探す。3つほど席が間隔を空けて埋まっている。その内の1つ、一番手前にマサトと3人のプレイヤーが座っていた。


「よう、マサト。パーティを組む人たちってこの人たちか?」


「ああ、そうだ。リョウ、俺がよんだやつでアトム。アトム、彼がリョウで、右にいるのがリック、その右にいるのがシュウだ」


 マサトが席に座っていた人たちを左側にいた人から順に教えてくれた。リョウはマサトと同じように剣と盾を持った黒髪の髪を立たせた青年。リックは柄の長い槍を持っている茶髪の青年。シュウは杖を持った金髪の少年(?)だ。自信が持てないのはリカが大人だったから背が低いだけで少年と言い切れない。


「俺はアトムだ、今日はよろしくな」


 とりあえず、紹介されたので自分からも自己紹介をしておく。


「俺はリョウだ。見てわかると思うがマサトと同じようなスキルの構成だな。よろしく」


「リックや。このパーティやとタゲが重ならんように動き回るんが俺の仕事やろうなあ。今日はよろしく」


「シュウです。後ろから火と風の攻撃が役割だと思います。よろしくお願いします」


 3人ともが名前と自分のパーティでの役割を教えてくれた。俺も言っておいた方がいいのだろう


「俺は補助と妨害しかないから、リックと同じ様に動き回るのが仕事かな?防具のおかげで壁役にはなれると思うよ」


 そう自分のことを説明する。一応<罠>や<テイム>があるのだが、<罠>は消費する木材や鉱石などを買ってこないと<妨害>と変わらない。<テイム>は戦闘をしていたら勝手に上がっていたので上がってはいるのだが、今のところペットが連れて歩けるだけで特にそれだけで何かができるわけではないようだったので、昨日までの自分の役割を3人に説明したのだ。


「わかりました。では数が多い場合はアトムが引き付けて、その分を俺とマサトが攻撃に回ろう」


「了解」


 俺たちはパーティでの役割を決めてしまう。どのくらいのLvのスキルを持っているのかはわからないが、全員が牛の皮鎧をしているので、クエストをするならドゥームスパイダー狩りになるのかもしれない。


「それで?この5人でどこに行くんだ?」


「ドゥームスパイダーだよ。クエストが出てて丁度いいからな」


 予想通りドゥームスパイダーを狩りにいくようだ。となるとあまり俺のやる事はないのかもしれない。ドゥームスパイダーを毒にして、タゲ(ターゲット)になっている人を回復するだけだ。そのタゲも安全性を考えるならマサトになるだろう。


「それじゃあ、マサトがタゲをとって俺が毒と回復。リョウたちが攻撃に専念するって形になるのが簡単か?ドゥームスパイダーなら数が多くなることもないだろうし」


「そうだな。だけど最初のうちはリョウとかもタゲになって防具のスキル上げすることになるだろうな。途中から俺が《挑発》使ってタゲを俺に移そう」


「そうしてもらえると助かりますね。防具系のスキルを持っていても、攻撃をもらわないと上がらないですから」


「俺もちょこちょこもらおうかな」


「あ、僕は防具系を持っていないので大丈夫ですよ」


 リョウは防具系の、たぶんマサトと同じで<鎧>と<手>を持っているのだろう。リックは盾を持っていないので<鎧>なのだろう。<鎧>以外は防御力があまり高くないので、防具系のスキルの内で最初にとるとしたら<鎧>がいいと攻略には載っていたので予想だが。


「それじゃあ俺はターゲットがこっちにこない程度に回復と妨害をするよ」


 狩りの役割決めが終わった俺たちは、ドゥームスパイダーの討伐クエストを受けてからギルドを後にした。

誤字・脱字・質問などございましたらお気軽にください



投稿時間が安定しなくて申し訳ないです。

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