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VS女王蜂

18話目になります。


文字数ですが2500文字ぐらいで落ち着きそうです。初めのペースはしばらくできそうにありません・・・

「あのでかいのがボスのクイーンビーだ」


「でかすぎるだろ・・・。見た感じ兵隊蜂の5倍ぐらいあるんじゃないか?」


「ファイタービーが3匹もいますね。先に減らしてしまいますか?」


「いや、周りの蜂は倒してもまた出てくるからボスだけ狙ってくれ。今回は腕試しみたいなものだからな。それに女王は空を飛ばないから大きな的だし狙いやすいだろ」


「それじゃあ周りを俺とマサトで抑えてミコがボスに攻撃って感じでいくか」


「いや、アトムも女王を攻撃してくれ。女王のヘイトが一番高いやつを周りの兵隊蜂も攻撃しようとするはずだから、数が少ない俺たちじゃ抑えきれない」


「了解」


 俺たちは作戦会議を終えるとボス『クイーンビー』に近づく、残り5mほどになると兵隊蜂たちが俺たちに向かって飛んでくる。


「それじゃあ一気にボスを攻撃するぞ!」


 マサトはそういうと、ボスに向けて駆け出しながら《ファイアエンチャント》と《スラッシュ》を使う。その間に俺とミコが《パラライズ》と《ファイアーボール》を女王に使う。麻痺にはならなかったが火の玉が女王に命中する。


 命中はしたのだが、《ファイアボール》が当たっても女王のLPは減ったようには見えない。女王のLPが多すぎて、与えたダメージが見えるほど削れなかったのだ。


 攻撃を受けた女王と取り巻きがマサトを無視してミコに向かってくる。マサトは女王に対して《挑発》を使う。さらに剣で攻撃を加えてターゲットを自分の方へと向ける。


 俺はミコと女王の間に《パラライズトラップ》を仕掛けてから《バインド》と《ヒーリング》を使う。マサトのLPが女王と兵隊蜂3匹の攻撃で一気に3割近く削れていたからだ。


「攻撃力高すぎだろう!」


 マサトの叫びは俺も思ったことだ。兵隊蜂相手に鎧と盾だけでも1割も削られることがなかったのに、新しい防具のおかげで防御力が上がっているはずのマサトが、4匹の攻撃で3割近く削られたのだから叫びたくもなる。


 しかも2割近くがボスの体当たりの結果だというのも問題だ。たぶんだがミコが攻撃されれば4割ほどもっていかれることになるだろう。


 マサトを《ヒーリング》が回復するが焼け石に水といった風で、どんどんLPが減っていく。


 そこへミコの4種類のバレットが次々に当たる。すると再びマサトからミコへと4匹のターゲットが移る。俺はミコの近くまで後退しながら《バインド》と《パラライズ》を使おうとして、まだクールタイム中なのに気がついて舌打ちする。俺の出来ることが少ないのはわかっていたことなのだが、現状ボスモンスターに有効な手段が何もない。仕方ないのでさらに後退しながら《バインドトラップ》を使っておく。仕掛けた罠のうちどちらかの効果が出ればいいのだが、大抵ボスというのは状態異常にかからないかかかってもすぐに切れてしまうというのがゲームではよくあることなのだが・・・


 最初に《パラライズトラップ》を仕掛けた辺りに女王が足を着いた。そして発動する《パラライズトラップ》の黄色い霧。女王は麻痺の効果が出たらしくその場で体制を崩す。その間にマサトが追いつき攻撃を加えるが5秒もせずに麻痺の効果が消えて再びミコのほうへと走り出す。すでにミコは兵隊蜂3匹に囲まれていて、女王には気づいていないようだ。


 俺はミコを回復しながら兵隊蜂1匹に対して《バインド》と《パラライズ》を使い自分にターゲットを移す。しかし、兵隊蜂がこっちへきても女王がミコを攻撃する。どうやら《バインドトラップ》は効果が出なかったようだ。


「きゃ!」


 周りの兵隊蜂に気をとられている間に女王がミコへと体当たりをしたため、ミコが小さく声を上げる。その攻撃でミコのLPが3割をきる。俺の回復では次の女王の攻撃でLPが0になってしまう。


 マサトの《挑発》もまだまだクールタイムなのだろう。また走って特技で斬りつける。しかし与えたダメージの差なのかマサトへとターゲットが移ることはなくそのままミコのLPが0になってしまった。


 そのままマサトと2人で女王と兵隊蜂3匹の相手をしていたのだがマサトのLPが0になった。最後に俺が女王の攻撃になすすべなくLPを0にされてしまった俺たちは、初のボス戦闘は戦闘時間にすると5分もかからずに終了しアーカンへと帰還した。




「さすがに強すぎないか・・・?」


 アーカンに戻ってきた俺が公園の前でまず言ったことはこれだった。


「すぐに負けてしまいました・・・」


 残念そうにミコが口にする。


「結局1割も削れなかったな・・・」


 マサトも悔しそうだ。


「いくらボスだからって、東の森で作れる防具を装備しててこんなにぼろぼろになるものなのか?」


 俺は疑問に思ったことをマサトに質問する。ボスの能力が東の森にいるモンスターと離れすぎていると思ったからだ。


「あ~・・・。うん、まぁ、そのなんだ?・・・実は一番高いスキルのLvが40とかになってから行ってたなぁテストの時は、うん」


「はぁ!40!?いやいや、俺たちまだ20いってないだろ・・・」


 俺のステータス上昇が10にやっととなったところで、一番使っている妨害が12だ。マサトも15ぐらいにしかなっていないだろう。


「それでもテストの時はあんなに攻撃力高くなかったんだけどなぁ?やっぱボスも強くなってるっぽいな」


「その確認のために、今回挑戦したのですか?」


「うむ。その通りだ」


 マサトは悪びれずそういう。まあ俺としても前情報を集めずに挑んだのだから別に気にしないのだが、せめてどれくらい強かったのか聞いておけばよかったと思ってしまった。


「とりあえずこの後はどうする?俺としてはミサトがくる10時まではログインしてるつもりだけど」


「私もミサトさんが戻ってくるまでは遊ぼうと思います。先ほどの戦闘で装備していた物の耐久力が半分になってしまいましたから」


「俺も姉貴が来るの待ってるかな。たぶんまだ風呂だろうし」


「そっか、それじゃあギルドでも行ってクエストでもみてみる?」


「そういえば使い方の説明はしてもらいましたが、何も利用していませんでしたね」


「そうだな。どんなクエストがあるのか確認してないもんな」


「それじゃあ行こうか」


 俺たちは時間をつぶすためにギルドのクエストを見に行くことにした。

誤字・脱字・質問などございましたらお気軽にお願いします


そろそろ2日目も終わりかな?話ぜんぜん進まないですね(苦笑

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