表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/26

新しい仲間たち

14話目になります。


時間がとれずに短いのが申し訳ないです。

 ドゥームスパイダー20匹を狩り終わり、この後の行動を話し合う。といっても時間はすでに12時を回っているので、一度ログアウトして昼食をとってからもう一度集まるということで話は決まった。ログアウトする前にリカとマツとフレンドリストの登録を行うのを忘れないうちに行ってしまう。




 昼食をとり、2時前に俺はフリスタを再開する。ログインすると俺の目にアーカンの南側の大通りが見える。どうやら水晶の前に出てきたようだ。


 フレンドリストを確認すると、リカとマツはすでにログインしているが他の3人はまだログインしていないようだ。集合場所はクエストの報告をするのでペットショップになっている。特にすることもないので、俺はペットショップへと向かことにする。




 ペットショップに入ってみるとリカとマツがすでに来ていて、リカが白い部分の多い白と黒のハスキー犬のような犬を見ながら、犬が飼いたいとマツに強請っていた。そんな2人に話しかけずに、俺は店員さんに話しかける。


「クエストの報告に来ました。ドゥームスパイダー5匹の討伐、無事に終了しました」


 話しかけると、俺の前にウィンドウが出てきて<クエスト完了の確認>とかかれていた。そこにある<YES>と書かれたボタンを俺は押した。


「ドゥームスパイダーを倒して下さってありがとうございます。こちらが、依頼の報酬です」


 再びウィンドウが出てきて、そこには<報酬:スキル<テイム>とペットのたまご>とかかれていた。問題もないので内容を読んでから<確認>ボタンを押す。


 ウィンドウも消えたのでこれでスキルとたまごが手に入ったのだろう。さっそく<テイム>を装備してみた。



 <テイム>Lv0 飼育:ペットモンスターを連れて歩けるようになる。



 どうやら<テイム>を持っていないとペットを連れて歩けないようだ。特技につれて歩けるとかかれている以上、おそらくスキルを装備していなくても連れて歩けなくなるだろう。続いてペットのたまごについて調べてみる。



 ペットのたまご:ペットモンスターの幼獣がランダムで出てくる。



 たまごは道具の中に入っていて、使用するかどうかの選択肢が出てきたので、使用すれば何かしらのペットが出てくるのだろう。ただ説明に書かれている幼獣というのが謎だ。成獣になると普通のモンスターになるのだろうか・・・


 考えても仕方がないのでさっそく使用してみる。すると、ウィンドウが閉じて、ウィンドウを操作していた手の少し前の辺りが輝きだした。10秒ほどするとそこから柴犬のような茶色い仔犬が現れて俺に飛びついてきた。とっさにその仔犬を両腕で抱えてから、片手で抱えたまま仔犬の頭をなでる。その毛の柔らかさを堪能していると、尻尾をすごい勢いで振っているのが見える。どうやら喜んでいるらしい。


「あー!」


 そうリカの叫び声が聞こえたのでそちらを向くと、リカが俺を指差している。そして俺のところまで走ってくると。


「『イヌ』のペットを引くなんてずるい。私に触らせて!」


 そういって許可を出す前から仔犬の背中の辺りを触り始めた。


「ぬふふ・・・このふかふかした毛並み、暖かさ、尻尾を勢いよく振っている姿・・・やっぱり犬はかわいいなぁ」


 そういってしばらく触り続けるリカ。仕方ないので俺は一度仔犬を地面に降ろして触りやすくする。


「名前は決めたのかしらん?」


「名前ですか?」


「そうよん。メニューの装備にペットの項目が増えてるはずだからん、そこで名前を決められるみたいなのん」


「さっそくやってみますね」


 俺は言われたとおり装備を見てみる。そこに道具とスキル以外にペットの項目が出ていた。そこを押すとそこには


 名前:入力してください

 種族:幼獣

 今は幼い獣のため、戦闘に参加することも騎乗することもできない。しかし、ともに連れて歩けばいずれ成長し、いつかはあなたの手助けをしてくれるだろう。


 こう書かれていた。犬の名前・・・。名前を入れようとして特に何も思いつかないのでしばし悩む。そしてハチと名前をつけた。


「お前の名前はハチだ。よろしくなハチ」


 いつの間にかリカに抱きかかえられていた柴犬の頭をなでながらそう話しかける。


「そう言えば2人のペットは何て名前なんですか?」


「私の小鳥はフィアよ」


「私のイタチはマフラーよん」


 2人はそれぞれのペットを出しながらそう答えてくれる。そして俺たちが話していると、ペットショップの入り口が開き、マサトたち3人が入ってきた。


「もうこっちに来てたんだな、遅くなった」


「大丈夫だ。来るまでにクエストの報告とかやってたしな」


 そういって俺はリカに抱えられているハチを指差しながら答える。


「兄さんのペットはイヌなのですね。私もさっそく報告してきます」


 ミコたちのために俺たちはカウンターから離れる。そうしてミコたちが報告が終わるのを待つ。少しすると全員がウィンドウを操作してペットがその姿を現す。


 マサトのペットはピンク色のイタチ。ミサトのペットは水色のイヌ。ミコのペットは黒いヘビだった。3人に名づけの方法を教えると、それぞれカモ、ナナ、ニックと名づけた。


「ペットの色っていろいろあるんだね」


 ミサトの言葉に俺たちはうなずく。同じ種類のペットでも色に違いがあるということは、何かしらの違いがあるのだろう。今のところそれを確かめる方法がないので、いずれわかるときが来るのだろう。


 クエストの報酬も受け取り、ペットも手に入ったので俺たちは今後の行動についてこの場所で話し合うことにした。

誤字・脱字・質問などございましたらお気軽に

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ