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あぁっ! 飯屋(メシヤ)サマ!!  作者: 榎本灯歌
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青年、小野原オノハラ 裕二ユウジはふらりふらりと歩いていた。

数日間、裕二は水以外の物を口にしていない。

ポケットの中には道端で拾った硬貨が数百円あるが、人としてのモラルが使うことを拒否している。子供の頃は躊躇などしなかったのに。

空腹は彼の体力となけなしの精神力をけずっていく。

思考力も衰えた。

だから【気づかない】。


黒くゴミ1つないアスファルトの道が、砂埃ののこる石畳になったことも。


異臭を放ちはじめた彼を避けるように歩いていたスーツ姿の会社員たちが、異国情緒あふれる衣装を身にまとわした人々に変わったことも。




そして、太陽を隠すように乱立しているビル街が、レンガや木製の家屋がたちならぶ大通りになったことも。



裕二の目には、何もうつっていなかなったのである。




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