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酔いどれたちの肴①
その日、酒場[魔王の涙]に珍しく客が来ていた。
「いらっしゃいませー」
プチが出迎えると、三人組の男たちは鼻の下を伸ばす。
視線の先は小柄な彼女に不釣り合いな大きな胸だ。
「お泊まりですかー?」
「「「泊まりで!」」」
「かしこまりましたー」
どうぞーと二階に案内するプチの尾は、旗持ちのようにピンとたっていてどこか誇らしげだ。
「(どうするべ?)」
「(どきゃーおっぱいだ)」
「(おっぱい)」
「(夜が楽しみだべ)」
「(ぐへへ)」
「(おっぱい)」
男たちがこそこそと下卑た内緒話をしていると、二階の部屋にあっという間についた。
「皆さん一緒でいいですよねー」
ドアを開ければ、真っ白なシーツがまぶしいシングルベッドが4つ。
「おらたち三人だぎゃ?」
「こっちのほうがお安いですよー」
テキパキと男たちの手荷物を運び入れ、プチは顔をあげる。
「お食事はいかがしますかー?」




