乞食うまうまー
短いです。
ごめんなさい。
昔々あるところに
たいそう貧乏なおじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは怠け者で働かず、
おばあさんが洗濯をしていても知らん顔。
挙げ句の果てには
若い頃は美しかったのに……とぬかす始末。
流石のおばあさんもブチギレたのか、
仕事見つけてくるまで帰ってくんな!
とおじいさんをたたきだしてしまいました。
「ばあさんや、いれておくれ」
おじいさんは家の前で叫びますが、
おばあさんは聞いてもくれません。
「仕方がないなぁ」
おじいさんはしぶしぶ仕事を探しにいきました。
おじいさんは少々さかえたところまできていました。
「仕事はないかねーーー」
おじいさんはまたしても叫びますが、
年寄りなど誰も雇ってくれません。
「仕方がない、乞食でもやろうか……」
地べたにすわりこみ乞食をはじめました。
すると、どうでしょう。
人々が一枚、また一枚と小銭を投げてくれるではありませんか。
「世の中まだまだ捨てたもんじゃないな」
それから、しばらく乞食をやっていたおじいさんは、気づきました。
……こりゃあ乞食は儲かる商売じゃ。
おじいさんの懐は大量の小銭ではち切れんばかりでした。
「ばあさんや、いれておくれ」
家に帰ってきたおじいさんは、
またしても叫びました。
「……あいていますよ」
おじいさんはそそくさといえにはいり、
おばあさんにてにいれたお金から数枚取り出して渡すと、残りは全ての懐にしまってしまいました。
おばあさんはおじいさんが一生懸命に稼いできたお金なので少々すくなくとも大事に受け取りました。
次の日になりおじいさんが乞食に繰り出そうとていると、おばあさんがわたしも行くといいはじめました。
来られてしまっては、仕事がばれてしまう。
おじいさんはおばあさんを説得しようとしました。
しかし、おじいさんにおばあさんを説得出来るはずもなく、おばあさんはついてくることになりました。
その後、おばあさんも乞食のとりこになり、
ふたりは幸せに暮らしたそうな。
強引な終わりで申し訳ない
めんどくさ……なったわけじゃないんだからね
ホントダヨ