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屁理屈推理合戦  作者: そらね
序章 奇妙な夢の始まり
2/5

2話 ルール説明

「じゃ、早速ルール説明に入るわね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・「魔女」は一見不可能に見える事件を「これは魔女の仕業だ」「この事件は魔法を使って引き起こされた」として「探偵」に出題する

・「探偵」はその事件は「現実に可能な方法で」起こすことができると示す

・「魔女」は嘘をついても良いし、誤魔化してもいい

・「魔女」は『』内の文章については一切の嘘をつけない

・「探偵」は「復唱要求」と「回答」の2つを行うことができる

・「復唱要求」は、その文章を「魔女」に『』の文として復唱してもらうことができる

・「魔女」は復唱要求に応じても良いし、応じなくても良いし、文面を変えても良い

・「回答」は事件の真相を「魔女」に突きつける

・「魔女」は「回答」を『』の文で否定する。否定は一部分でも良いが、それもできない場合は、降参(リザイン)となる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



魔女「…という感じね」


…難しい。というかルールが複雑だ。


魔女「まぁやってみせたほうが早いわね。ノワール!」


??「お呼びでしょうか」


誰も居なかったところに突然黒い燕尾服を来た老人が現れた。


魔女「あの遊戯(ゲーム)をやるわ。お手本をやって頂戴」


??「承りました」


そう言ってノワールと呼ばれたその老人はこちらに向き直る。


執事「執事のノワールと申します。以後お見知りおきください」


魔女「じゃ、早速出題よ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Aさんは体調を崩したため部屋にこもっていた。

だが、『Aさんが部屋から出て5分後には、Aさんは元気になっていた。』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



魔女「これに対して、私は、「魔女が魔法を使ってAさんの体調不良を治した」と主張するわ」


魔女「さて、これを解いて見せて頂戴」


執事「それでしたらまず…[復唱要求:Aさんは部屋から出なければ元気になっていなかった]」


魔女「応じるわ。『Aさんは部屋から出なければ元気になっていなかった』」


執事「ふむ…とすると、部屋が原因か、部屋の外が原因か、と言ったところでしょうか。[復唱要求:Aさんは部屋から出さえすれば元気になった]」


魔女「復唱を拒否するわ。」


執事「拒否ですか。やはり、ここがポイントのようですね。[復唱要求:Aさんがいた部屋とは、特定のものである]」


魔女「…誤魔化しても仕方ないわね。『Aさんがいた部屋とは、特定のものである』」


執事「では一気にいってしまいましょう。[回答:Aさんは自動車に乗っていて乗り物酔いをしてしまったが、車から降りたため回復した]」


魔女「否定するわ。『Aさんは自動車に乗っていない!』」


執事「乗り物酔いは否定なさらないのですか。でしたら、[回答:Aさんは船に乗っていて酔ってしまったが、船室から出て船から降りたため回復した]」


魔女「…降参(リザイン)よ」


そう言って「魔女」は諸手を挙げる。


なるほど、簡単に情報を確かめられる「復唱要求」と、絶対に情報を出さざるを得ない「回答」。この2つを組み合わせて答えにたどり着くというのがこのゲームなのだろう。


魔女「さて、流れは分かったかしら?こんな感じで、「魔法でやった」と主張する魔女に対して「魔法なんて無い!こうすれば可能!」と主張するゲームよ」


僕たちが頷くと、「魔女」が不敵に笑う。


魔女「それじゃあ第1問、「宇宙船からの消失」のはじまりよ!」

2話にわたる序章、お付き合いいただきありがとうございます!

次回から本番の問題に入っていきます!

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