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第7話:本物の恋になるために――夜に交わした約束

王都の夜は静かに降りていた。

儀式を前にした緊張と不安が胸を締め付ける。


「こんな夜に、なんでここに来たの?」

私は声を潜めて聞いた。


セレスティア様は星空を見上げながら、ゆっくりと答えた。


「あなたとなら、逃げられないと思ったの」


その言葉に、胸が痛んだ。

“偽の恋人”だったはずなのに、今はどうしようもなく“本物”の気持ちが混じり始めている。


「私……セレスティア様のこと、守りたい」

思わずそう口にしたら、彼女は微笑んだ。


「わたしも……梓となら、本気で向き合える気がする」


その時、そっと彼女が差し出した手を握る。

冷たくも温かい感触が伝わる。


「これから始まる戦いは、二人の“真実”を試すもの」

セレスティア様の目が、揺るぎない強さを宿していた。


「だから、怖がらないで。私たちは、きっと大丈夫」


夜空の星たちが、その誓いを見守っているようだった。

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