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飲料戦隊①
「そう、そんなことがあったの……同僚のノブオさんはきっと、巻き込まれてしまったのね。それは悪いことをしてしまったわ」
うんうんとジュンジの話を聞いていたピンクは切りのいいところで口を挟んだ。
「おい! あんまり話し過ぎるなよ!」
レッドがピンクを叱る。
「ヒロキ! サツキにあたるのはやめなよ! かわいそうじゃない! 悪いのはサブ郎じいさんなんだからさ」
イエローがレッドにモノ申す。
「あっ、あの……僕、福田ジュンジって言います! ノブオさんも福田っていうんですけど、たまたま名字が同じなんですよ、偶然で……ところで今更なんですが、よかったら皆さんのお名前も教えていただけませんか?」
色だけで判別できればそれでいいものだと思い込んでいたが、それぞれが名前で呼びだしたことに、ジュンジは驚き変に動悸が激しくなった。
「おぉ、そうだな。俺はコーラレッド! 仙田ヒロキだ。俺たちは飲料戦隊甘エンナーであり、五人兄弟なんだよ」
そう言って、コーラレッド・ヒロキはどこからか名刺を取り出し、ジュンジに渡した。
「これはご丁寧にありがとうございます。すみません、僕今、名刺を切らしちゃってて……」
なんとなく自らの名刺をあげたくないジュンジは、さらりと小さな噓をついた。そして、もらった名刺に視線を落とす。




