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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第三話 会いたい
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会いたい②


「確かめたいって、もう一度会いたいって? またどうして……」


「いや、自分でも……何故だかわからないんだ。最近、急に彼女のことを思い出して……ものすごく気になるんだよ。それで、卒アルを探し出して片っ端から写真を見たけど、どこにも見つけられないんだ!! そうしたら、もっともっと彼女に会いたくなって……うっ、うぅ……」


 体育座りの敏也はしまいに泣き出してしまった。嗚咽を漏らし泣きじゃくる中年男性を目の当たりにして、どうしたものかとノブオは困ってしまった。


 だが、なんとかしてやりたいという気持ちも芽生える。


「そ、そうか……どうにかその野分倫子が存在していた、同じクラスにいたっていうのを証明できたらいいんだろうけど……うーん、どうしたらなぁ。何か当てがあればなぁ」


「実はな、一つ試したいものがあって。せっかくだからさっ! ノブオも協力してくれるよなっ!? なっ、なっ!!!」


 待ってましたとでもいうように、バッと顔を上げる敏也はまっすぐにノブオを見据えた。


 その目はらんらんと輝いている。


「はっ!? なっ、なにに!?」


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