表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十五話 ジュンジ〜キャテリーヌちゃんの家へ行く〜
88/168

ジュンジ~キャテリーヌちゃんの家へ行く~①


「あぁ、ノブオさんね! そうそう、昨日は来なかったのよ。こんなことは初めてだったけど、そういうこともあるかって思ったら、すっかり忘れちゃってたわ! はっはっ!!」


 とても六十代には見えないフジ江さんはそう言って、若々しく豪快に笑った。


 キャテリーヌちゃんの飼い主であるフジ江さんは生まれてからずっと、この立派すぎる木造平屋建てに住んでいるという。


 一体、どこまで先があるのかわからないほどに広く緑の美しい庭を眺めながら、ジュンジは縁台におよばれして、よく冷えたお茶をいただいていた。


「そうですか……ノブオさん、来てないのかぁ。困ったなぁ」


 ふぅ、とため息をついたジュンジは、薄く透きとおったオシャレなガラス製の湯飲みに口をつける。


「あら、ジュンちゃん。何か落ちたわよ?」


「えっ? あぁ、これ……」


 それは、意山さん家の玄関にあった伝票だった。ジュンジのズボンのポッケに突っ込まれ、持ち帰えられてきたそれが、するりと落ちたのだ。


 縁台に並んで腰掛けている二人の足元に着地したのを、フジ江さんはさっと手に取る。


「……これ意山さんの、おじいちゃんのところね? あのお宅もいろいろ大変だったから……」


「へっ!? フジ江さん、このお家を知ってますか!?」


 目を大きく開けたジュンジは、右隣に座るフジ江さんの顔を凝視する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ