ジュンジ~意山さん家に行く~②
「おっ……!!」
ガチャンとなって、意外にも南京錠は外れてしまい下に落っこちた。適当にさわっていたら、鎖もどんどんほどけていく。
「外れちゃったな……なんでもやってみるもんだね」
ひと昔前のジュンジならきっと、コソコソと鎖を戻し帰ってしまっただろう。それどころか、鎖すら、さわらなかったのかもしれない。
だが、アラサーになり、ちょっとだけふてぶてしくなった今のジュンジはひと味違う。
緊張しながらも門扉を引いた。ギイッと音がして、すんなり開いた。
「おじゃましまーす」
小さく言って玄関ドアまで行ってみる。呼び鈴を押してみるが、電源も入っていないようで何の音もしない。
「だよね、やっぱり……」
開くわけないよ、と思いつつドアを引いてみた。すると、ガチャッと開いてしまった。
「あ、開いちゃった……うっ、なんだ……!?」
ドアを開けたことにより室内のホコリたちは舞い上がり、外からの光を受けてキラキラと輝く。さらに、カビのせいなのか、酸味のある鋭い臭いが鼻を刺激してくる。
誰も訪れる者はなく、長い間、開けられることはなかったのだろう。
「げっ、げほぉっ……絶対、ノブオさんは来てないよな……んっ?」
左手にあるゲタ箱の上には、ホコリが積もっていない。しかも、伝票用紙がある。
ジュンジはそれを手に取って、目を凝らした。




