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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十三話 ジュンジ〜ノブオさん、いなくなる〜
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ジュンジ~ノブオさん、いなくなる~④


「まずは……メモの住所を訪ねよう。それからキャテリーヌちゃんの家に行って、ノブオさんがちゃんと来たかどうか、確かめてみるとするか!」


 フンと鼻息を一発、短く出してジュンジは気合を入れた。


 そして、会社の事務所に駆けた。


 非常に真面目だが長髪で変わり者な上司に、ジュンジはここまであったことを説明する。


「そうですか……私もなんだか嫌な予感がしていたんですよ。眉間の第六チャクラがずっと……ムズムズするんです。タロットリーディングでも怪しげなものばかりイメージされますし、星の配置も……」


 早口で言う上司は、遠くどこかを見ているようだった。


「あの僕、探しに行ってきてもいいですか?」


 ジュンジは上司の話を遮った。


 ただこの上司の、こういう謎の能力についてはあなどれない。


 これまで上司の予言はほとんど当たってきた……この上司がこんなに早口で慌てて話すということは、ノブオさんの身によほどのことがあったのかもしれない。


「ええ、もちろん! ノブオさんを助けに行ってください!! でないと……」


 急にうつむいて、上司は唇をかみしめた。


「じゃ、じゃあ……行ってきます……」


 力なくイスに腰掛ける上司をしり目に、ジュンジは事務所を後にする。




「……はぁ。あんまり、運転したくないんだけどなぁ……」


 ぼやきながら先ほどのシルバーの社用車に初心者マークをペッと貼りつけ、バックミラーとサイドミラーの位置を確かめた。


 足もとのブレーキを思いっきり踏んで、ジュンジは慎重にエンジンをかけるのだった。


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